悩みや苦しみを “忘れる力” を磨きなさい vol.316

 

◇ 臨済宗の僧侶が禅の教えを

    ひもときながら、悩みや苦しみを上手に

    忘れるコツを教えてくれた。

 

     人は  “忘れる力”  を磨けば、

     人生がもっと充実したものになる、と。

 

◇ 私たちは、つらい思い出など、

     消化できない多くのものを

     抱えて生きている。

 

     ネガティブな思いは捨ててしまえば

     ラクになるのに、なかなかできない。

 

     それが人間というものだ。

 

       捨てるという行為が難しいのは、

 

   「あんなつらい経験を

             わすれることなどできない」

 

        といった思いが根底にあるからだ。

 

    そういう思い込みや執着やこだわりは、

     すべて自分で作り出したものである。

 

◇ どうしても、暗い過去や嫌な出来事を

     思い出してしまうのであれば、

 

     何か新しいことを始めて、

     記憶に「上書き」するとよい。

 

     すなわち新しく夢中になれる

    「次」を見つける。(仕事、愛人、etc)

 

     執着は本能的な欲求であり、

     忘れ去ろうとしても、

     心の中にわきあがるものだ。

 

    したがって、自分は

 

    「何かにこだわる傾向がある」

 

     と意識しておくといい。

 

   そうすれば、執着している自分の心を

   客観視し、落ち着いて考えられるようになる。

 

◇ 人間は常に何かを求め続けているが、

     ほとんどは成就しない。

 

そのことを仏教では、

「求不得苦」 という。

 

求めてもそれが得られない苦しみのことだ。

 

人は生きていく上で、欲をゼロにすることが

できないため、この苦しみはなくならない。

 

「時薬」という言葉があるように、

時間はすべてを解決する一番の薬になるのである。

 

つらい気持ち、苦しい思い、悪い思い出は、

「忘れよう」と努力するのではなく、

 

 忘れられる時が来るまで

自然に任せておいたほうがいい。

 

自分や他人ではなく、

 すべて「時」が解決してくれる。

 

禅の世界では、

     常に「今」だけ    を見つめ続ける。

 

今に集中していれば、過去に戻って反省を

繰り返すことも、みらいに不安を抱くこともない。

 

悩んだときは、今に集中すること。

 

過去も未来も気にせずに、今を生きてい

—それが究極の「忘れる」状態だといえる。

 

ただし、

こういう境地になれるかどうかが問題だ。

 

 

今日一日の人生を大切に!

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