◇ 感染拡大が止まらない
新型コロナウイルス。
このままでは有効なワクチンが
供給されるよりも前に、
日本はおろか世界経済が
沈没しかねない状況だ。
経済を回すにはどうしたらよいか。
◇ 第1四半期の企業決算を見ると、
JR東日本が1500億円の赤字、
飲食業界やコンビニ業界、
日産などの製造業も大幅な赤字となり、
このままでは日本経済は大恐慌となり、
日本列島は沈没しかねない。
◇ 現時点で休業者が600万人、
今年の秋口には、失業者が
200万人以上になる可能性も出てきた。
「この失業者をどうするのか」
という議論もしないといけなくなる。
飲食業や交通・観光業は成り立たないため、
産業構造改革も必要になる。
それらに依存した地方の企業倒産が増えて、
地銀の破綻も多くなる。
この地銀再編も待ったなしになるだろう。
地方では生活ができなくなり
「地方崩壊」のスピードが上がる可能性もある。
つまり、2008年の
リーマン・ショック以上の経済危機が、
日本や世界に押し寄せることはもはや確実だ。
◇ 経済危機を予測するニューヨーク大学の
ヌリエル・ルービニ教授は、
「今年は『ホワイト・スワン』が来る」
と警告している。
「ブラック」ではなく「ホワイト」だ。
予想通りの世界的な危機が
押し寄せると言うのである。
しかし、
そこまでわかっていることであれば、
少なくとも日本の経済危機を
できるだけ小さくしたい。
◇「Go Toトラベル」の
必要性もわからないでもない。
65歳以上の退職者が
旅行者の多くを占めていることもわかる。
この人たちが旅行に出ないと、
観光業が成り立たないことも理解できる。
昼から飲みに行ける65歳以上の人々に
飲食を自粛させるわけにもいかない。
しかし、この65歳以上の高齢者たちは、
重症化の危険性が高い。
そのため、政府は65歳以下の会社員を
ターゲットにした「ワーケーション」
なるものを持ち出してきた。
*ワーケーション : 観光地やリゾート地で
休暇を取りながらテレワークする働き方
若い人たちが飲食したり旅行したりして
日本経済を回すことが必要だが、
このままではその若い人たちが
まず最初に失業してしまうことになる。
◇ 日本は能力主義ではないため、
日本の大企業では中間管理職、
中堅幹部の多くが50歳以上で、
上級幹部は65歳以上である。
そのため、経済的に余裕があるのは
50歳以上となる。
若い人が始めるベンチャー企業などは、
資金繰りがつかなくなり、
休業倒産になる確率も高い。
つづく
今日一日の人生を大切に!
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