◇ なかなか給料が上がらない昨今、
「副業」が注目を集めている。
自分に合った副業は
どうすれば見つかるのだろうか。
昨年は副業・兼業に関する
ガイドラインが発表されるなど、
“副業元年”とも言われた2019年。
最近、インターネットを開けば、
「稼げる副業・兼業はこれだ」
といった内容の記事が花盛りだ。
◇ 独立行政法人労働政策研究・研修機構が
2018年に行った調査によると、
検討中の企業も含めて、
副業・兼業に前向きな企業は
全体の2割ほどを占めていた。
対する労働者側に関して、
副業・兼業に前向きな回答をした人は、
全体の4割弱だった、
という結果が出ている。
数字的には、
まだまだこれからのようだが、
いずれにしても今後、
副業・兼業が拡大していく
流れは止められそうにない。
◇ 巷の副業に関する記事を読んでみると、
「紹介されている副業をすることで、
より質の高い生活を送れるだろうか?」
と考えた時に、少々疑問符が付くような
内容が多く見受けられる。
◇ たとえば、「転売ビジネス」
自宅にある不用品や、
ネット通販などで仕入れたものを
転売するビジネス。
コツは「安く仕入れて高く売る」ことだが、
まとまったお金を稼ぐには、
目利き力や世間のニーズを
把握する能力などが求められる。
意外に忘れがちなのが、
販売のためにかかる自分の労力。
商品を掲載する際に必要とされる
写真の撮影や紹介文章の作成、
購入希望者とのやりとり、
商品の梱包・発送やアフターフォロー等。
それ以外に、媒体掲載料などもかかる。
これらをこなして、
なおかつ自分が満足できる収入を
手にできる人は、ごくわずかだ。
◇ たとえば、「アフリエイト」
ブロガーやユーチューバーなど、
面白い動画やブログなどでアクセスを集め、
主にそこに添付されている広告を
クリックしてもらうことで収入を得る、
広告ビジネス。
この副業でも、文章を考えたり、
動画などを撮影する、
といった手間がかかる。
特に自分のサイトを運営する場合、
継続性が大事になってくる。
ユーザーを飽きさせないよう、
定期的な更新が必要だ。
◇ これだけ情報が氾濫している中にあって、
持続的にユーザーを惹きつけるのは
簡単なことではない。
よくあるのが、
「これさえやれば儲かります」
というアフィリエイト用の
高額な情報商材を購入したものの、
上手くいかずに途中で挫折するパターン。
いくらやり方だけを教わっても、
「どの顧客層に対して
アプローチしていくのか?」
が明確でなければ難しいのが実情だ。
◇ 飲食業やコンビニでのアルバイトなどは、
もっとも手軽な副業だが、
もっともやってはいけない副業だと思う。
これは単に、残業が副業に
入れ替わっただけに過ぎない。
確かに、先に紹介した2つの副業が
「稼げるかどうか分からない」のに対して、
アルバイトであれば、
確実にお金は入ってくる。
とはいえ、
本業よりも時給が安くなるのは確実で、
ある意味、残業よりも始末が悪いと言える。
つづく
今日一日の人生を大切に!
コメントを残す