地震発生の前兆「宏観異常現象」とは何か ②  vol.801

さて、この『安政見聞誌』だが、

  この本の中には、ナマズ以外にも

  重要な「宏観異常現象」に関する

  記述がある。

 

磁石が磁気を失った

 

 という部分だ。

 

件の『安政見聞誌』に

掲載されている地震計は、

江戸時代に考案された地震予知器のこと。

 

安政の大地震の前に磁石が磁力を失った

という話をもとに作られた。

 

その記述とはどういったものだったのか、

 

東京都立図書館の公式HPには

所蔵資料である『安政見聞誌』に

関する記述に、

以下のような資料解説が記されていた。

 

102日の地震の一時(いっとき)ほど前、

 浅草の眼鏡屋に置いてあった磁石から

 吸い付いていた古釘などが

 悉(ことごと)く落ちたという」

 

そのエピソードに続き、

地震時計の図が紹介されている。

 

「原理は磁石に釘を吸いつけておき、

 地震の前に磁石が引力を失って

 この釘が落ちると、時計仕掛けが作動し

 「りん」を打って予告するという」

 

上記のとおり、江戸・浅草のメガネ屋さんに

置いてある磁石に付いていた釘などが、

 

地震発生の約2時間ほど前に

落ちたというエピソードが書かれていた。

 

磁石の磁力低下と地震の関係については、

以前から、

 

「冷蔵庫に貼っていた磁石が一斉に落ちた」

 

という宏観異常現象が報告されており、

 

上記の「地震計」を応用した

「鈴落下装置」という磁石を使った

地震予知の装置の作り方も

ネットに出回っているようだ。

 

半径100キロくらいの直下型地震には、

かなり敏感に反応するらしい。

 

江戸時代の人たちが教えた

「ナマズ」「磁力の低下」という

地震の「前兆」が、

 

現代の地震予知研究に役立つ日が

くるのかもしれない。

 

以上、地震の「前兆」と言われる

古今の現象についてお伝えしてきたが、

他にも多くの報告がネット上で投稿されている。

 

奇妙な形の雲が出ている

 

地鳴りが聞こえる

 

沿岸部から異臭がする

 

ナマズが騒ぐ

 

カラスが騒ぐ

 

井戸水の水位がおかしい

 

聞こえるはずのない

遠くのFMラジオが聞こえる 等、

 

あなたは何か最近異変を

感じたことはないか?

 

感じた場合は、

即、避難の準備を!

 

<今日の名言>

天災は忘れた頃にやってくる

          寺田寅彦

 

 

今日一日の人生を大切に!

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください