◇ モンスターが今たくさん
日本に現れている。
コロナによる「自粛警察」も
その一種かもしれない。
一番最初に話題になったモンスターは、
学校という教育現場である。
「モンスター・ペアレンツ」
という名称で日本各地に現れ、
先生たちに襲いかかった。
「うちの娘が何で学芸会で
主役ではないのですか」
と攻撃してくる。
◇ かつて 学校の先生は
保護者から一目置かれていた。
学校の中の出来事は
先生におまかせして、
余計な口出しをしないというのが、
一般的な保護者像であった。
ところが誰もが大学に進学して、
保護者たちの学力が向上していった頃から、
様子が変わった。
◇ 高学歴の保護者からすると、
学校に就職した先生たちは、
大企業に就職できずに
公務員という安定志向を望んだ、
その程度の存在にしか
思えないのかも知れない。
◇ トンビの世代までは、
父親が激高して
「学校に文句をつけてくる」と叫んでも、
母親が、
「お願いだからそれは止めて。
他の親たちに対して恥ずかしいから、
余計なことはしないで」
と止めることがあったが、
今は 両親揃って学校に
抗議に行くことが多いようだ。
◇ 世の中にあふれている
モンスターは学校だけではない。
さまざまな場所にも現れる。
病院に登場したのが、
「モンスター・ペイシェント」
である。
近年、患者による看護師への
セクハラが増加しているという。
退院を拒否する入院患者や、
インターネットの情報を集めて、
医師の処方箋に文句をつける患者など、
医療現場では新しい問題が起きているようだ。
◇ では、現代人は、
なぜモンスターになるのか。
その理由は明確のような気がする。
日頃の人間関係が壊れていて、
これまで当たり前のようにして
身につけてきたコミュニケーションの作法が
忘れ去られているからだろう。
モンスターにならないよう、
日々気をつけなければならない。
<今日の名言>
金をなくしても、何も失わない。
誇りをなくせば、多くを失う。
勇気をなくせば、すべてを失う。
ユダヤ人の諺
*金よりも勇気が大切。
リスクを怖れずまずは挑戦してみましょう。
今日一日の人生を大切に!
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