◇ 本日紹介する一冊は、
意味のある努力の大切さを教えてくれる、
元2ちゃんねる管理人、
ひろゆき氏による本である。
◇ 著者は、2009年に
2ちゃんねるを譲渡して以来、
パリに住んで自由な人生を謳歌しつつ、
英語圏最大の匿名掲示板「4chan」や
「ペンギン村」などをリリースしている。
日本人には、なかなかできない考え方が
示されているが、
アフターコロナの時代を
うまく生き抜くためには、
必要な感覚かもしれない。
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◇ 天才は「1%のひらめき」をして、
凡人は「99%の努力」をする。
そのあいだを取り持つ僕は、
「1%の努力」で最大の成果を得てきた。
「人類の努力は、ほぼ無意味だ」ということだ。
いくら人間が頑張っても、
大陸の形を変えることはできない。
いくら世間体のいい銀行勤めでも、
あなたが優秀で努力家だとしても、
日本全体の銀行が少なくなっていく
波には逆らえない。
それなら、
追い風が吹いている業界に移ったほうがいい。
大事なのは、自分の感覚だ。
生きていく限り、
つねに「比較対象」に晒される。
でも、比較対象がないほうが、
人は幸せなんじゃないか。
そう思うと、
「自分はこうやって生きてきた」ということを
ちゃんと軸として持っておくことが必要だ。
当たり前のように語るやつに、
劣等感を抱く必要はない。
僕は、若いうちの貧乏体験は、
できるだけしておいたほうがいいと思っている。
なぜなら、給料が下がったり、
リストラに遭ったりしたときに、
生活レベルを下げることが
「感覚的に」できるからだ。
モノを手にいれるということは、
その後のメンテナンスを
引き受けるということだ。
そう考えると、モノがないことも
豊かさだと捉えることができる。
サッカー選手の本田圭佑氏は、
こう言っている。
「みんなシュートの練習ばかりをする。
けれど、そのシュートにつなげるために、
敵を抜いたり、いい位置にボールを
持っていくことのほうが重要だ。
それができて初めて、
シュートを練習する意味がある」
一歩引いてみて、自分だけのせいにせず、
「1%の努力」で変えられる部分は
どこなのかを考えてみるのだ。
世界中から頭脳が集まってきて
高い給料を払うことのできるアメリカ。
自分たちの利益のためなら、
法律も変えるし、
人件費も圧倒的な安さを誇る中国。
この2つの国が攻めてこない部分を
探りあてないといけない。
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◇「お金を使わない生活をしながら、
ワンチャン狙って生きる」
という考え方は、
大変おもしろいとトンビは思う。
クリエイティブのクオリティを
上げたい人には、特に必要な考え方だ。
現在、日本経済が苦しんでいるのは、
一生懸命回さないと回らない仕組みのなかで
商売をしてきたからだろう。
もっと少ない時間で同じ売上が稼げたり、
半分の運営コストで商売が回っていたなら、
そんなに慌てることはなかったのではないか。
ビジネスで成功して上がった人が書いた本、
と捉えるのではなく、
あくまで
「1%の努力」で勝てる領域は何か
を発見する手掛かりとして読めば、
実入りの多い本だと思う。
ぜひ読んでみてほしい。
今日一日の人生を大切に!
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