リストラにより高齢者の働き方も変わる ②   vol.661

 

◇ これまで正規か非正規かという問題は、

    労働市場でも大きな議論の対象と

     なってきたが、

 

どうやら問題はそういうレベルでは

なくなっているようだ。

 

つまり、正規雇用に入ったら

一生安心という時代では

なくなってしまった。  

 

◇ 安倍首相は、

「国内の8割が65才を超えて

        働きたいと願っている」などと、

 

かなり事実を歪めた所信表明演説をした。

 

実際の継続労働の理由は

経済上の理由が6割近くをあげており、

 

決して働きたいから働こうとしている

わけではないことが見てとれる。

 

しかも高齢者が働く場所というのは

非常に限られており、

 

仮に労働意欲があったとしても、

その意欲に見合う対価が得られ、

 

しかもこれまでの知見が活かせる

職業を見つけることは、

 

40代の労働者の状況をみても

絶望的な状況であることがわかる。

 

年金受給を遅らせたいがために

発言していることはもはや明白だが、

 

 国民は一体これからどうやって

 生きていけばいいのか、途方に暮れる状況だ。

 

◇ 巷では労働力不足が叫ばれている。

 

 しかし、すでに40歳からの早期退職が

 猛烈に加速するご時世を見ていると、

 

人手不足がかなりウソであり、

 

実際には低賃金で長時間、

大した保険にも加入しないなかで、

 

働いてくれるような人材や、

建設関係の労働力、

介護にかかわる労働力などが、

圧倒的に不足しているだけであることがわかる。

 

そして、サラリーマン経験しかないような

ごく一般の人たちが社会に出て働き、

 

それなりの報酬を安定的に確保できる状況は、

実現できていないことを痛感させられる。

 

◇ こうした雇用の深刻度については、

     当時者として直面されている方が

     もっとも強く感じていることと思うが、

 

人によってはもはや絶望的な気分に

なっている方も多いのではなかろうか。

 

◇ 日本でも業務委託契約のUber Eatsが、

    街中を走っている光景を目にするが、

 

   ややもすれば高齢者が店屋物を届ける時代が、

   もうすぐそこまでやってきており、

 

Uber Eatsではなく

老婆イーツだったなどという、

 

シャレにならない光景を

目にするのも時間の問題だ。

 

やがてコンビニで、70才以上の

アルバイト従業員が働いている姿を

目にするのも、さほど時間はかからない。

 

令和という時代は、高齢者にとって、

想像以上に厳しい時代となるは間違いない。

 

したがって、今から、ご準備を!

                                       

 

 

今日一日の人生を大切に!

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