◇ 中国の戦略は、
日米、日ロ、日韓を分断することで、
日本を孤立させ、破滅させること。
これに対し安倍総理は、
日米、日ロ、日韓関係を改善させ、
見事に反日統一共同戦線戦略を
無力化することに成功した。
これが、2016年末の状況だった。
◇ その後2017年、
トランプが大統領に就任。
この年は、
「金正恩が大暴れした年」でもある。
彼は、核実験、ミサイル実験を繰り返し、
日本と世界を恐怖に陥れた。
トランプは、習近平に、
北朝鮮問題の解決に協力してくれるよう要請。
というのも、
北朝鮮の貿易の95%は、対中国
中国次第で、
北朝鮮経済を破壊することもできる。
北朝鮮の体制を崩壊させることもできる。
もちろん、非核化させることもできる。
習近平は、快く協力を約束した。
それで、AIIB事件後悪化していた
米中関係は、一時良好になった。
◇ しかし、2018年、
トランプ大統領は、
「習近平は口だけで実際は何もしていない」
ことに気づく。
それで、中国の仲介を抜きにして、
「北朝鮮と直接話をしよう」と決意。
2018年6月、シンガポールで
米朝首脳会談が行われ、
トランプ大統領は、
中国には全然北朝鮮核問題を
解決する気がないことがわかった。
そこで2018年7月、8月、9月と
連続で中国製品への関税を引き上げた。
2018年10月には、
1回目のペンス演説があり、
ここから「米中覇権戦争」が
はじまったことになっている。
◇ 米中覇権戦争は、
経済面では日本だけでなく、
世界中に打撃を与える。
しかし、安全保障面から見ると、どうだろか。
中国は、
「反日統一共同戦線をつくって、
日本を破滅させる」 と決意し、
実際に動いている国。
その国を、アメリカは
「俺たちが退治してやる!」と宣言した。
これは、日本にとって、
大変ありがたい話だ。(あくまでも安保面の話)
だから、日本のやることは簡単だった。
アメリカの対中政策を支持するだけ。
つまり、日本のやるべきことは、
「希望の同盟国としての役割を果たすこと」
これ以外にない。
◇ ところが、安倍政権は、
変な方に動き始めた。
そう、中国との関係を
急速に改善し始めたのだ。
理由は、「戦略」ではない。
では、 何か?
トンビが思うに、
「中国がすり寄ってきたから」
だろうと想像する。
なぜ中国は、すり寄ってきたのか?
「アメリカとの仲が悪くなったから」だろう。
日本政府は、戦略的に物事を考えず、
「むこうが寄ってきたから、私も」
という感じで歩み寄っている。
しかし、日本の同盟国アメリカから見ると、
これは明らかに裏切り行為だ。
アメリカのエリートたちは今、
「希望の同盟というのは
口からでまかせだったのだな」と
あきれているかもしれない。
つづく
今日一日の人生を大切に!
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