◇ G20が終わり、
その足で韓国を訪問したトランプ大統領と
北朝鮮の金正恩委員長との
電撃的な会談が行われるなど、
大きな出来事が立て続けにあった。
◇ G20では安倍首相は文在寅大統領と
わずか20秒程度の握手と挨拶だけで
終わり、首脳会談は開かれなかった。
そしてG20閉幕後、
日本政府は韓国に対する半導体部品の
事実上の禁輸措置を取った。
これは、安全保障上の友好国と認定して
先端材料などの輸出許可申請を免除している
外国為替及び外国貿易法(外為法)上の
「ホワイト国」から韓国を除き、
さらにはテレビやスマートフォンの
有機ELディスプレイや,
半導体製造過程に必要な
フッ化ポリイミド、レジスト、
フッ化水素の3品目について、
韓国を包括輸出許可制度の対象から外し、
個別に1件ごと許可を
受けなければならなくしたというものだ。
◇ 経済産業省のホームーページには、
この措置を行う理由として、
輸出管理制度は、国際的な信頼関係を
土台として構築されているが、
関係省庁で検討を行った結果、
日韓間の信頼関係が著しく損なわれたと
言わざるを得ない状況だ。
こうした中で、大韓民国との信頼関係の下に
輸出管理に取り組むことが
困難になっていることに加え、
大韓民国に関連する輸出管理をめぐり
不適切な事案が発生したこともあり、
輸出管理を適切に実施する観点から、
厳格な制度の運用を行うこととしている。
不適切な事案については、
具体的にはよくわからないが、
韓国との関係悪化が
原因だとういうことに他ならない。
◇「徴用工問題」に対して、
日本がついに具体的な
報復措置に出たことについて、
韓国メディアは一様に
衝撃をもって伝えている。
とくに韓国を包括輸出許可制度の対象から
外した上記の3品目のハイテク素材については、
日本の生産が世界市場の70~90%を
占めており、他国から輸入することも難しい。
もしも日本が輸出を遅延または中止すれば、
韓国経済が受ける打撃は、
ファーウェイ制裁問題の
10倍になるとも言われている。
◇ 韓国での3品目の在庫は
約1カ月分であり、
日本が輸出を遅らせれば、
8月から半導体や有機ディスプレイの生産に
支障をきたすことになると言われている。
◇ 実は韓国の一部からは、
アメリカのファーウェイ制裁は、
韓国にとって短期的に
プラスになるという声が確かにあった。
ファーウェイがトップを走っていた
5G設備の分野で、
今年4~6月にはサムスン電子が
シェア首位に躍り出たと報じている。
また、スマートフォン分野でも、
ファーウェイに奪われていたシェアを
奪還すると皮算用をたてていたところであった。
◇ それがもろくも崩れ去ったうえに、
日本からの制裁が始まったわけだ。
ただでさえ悪化している韓国経済であり、
韓国財界にとっても、気が気ではないだろう。
つづく
今日一日の人生を大切に!
コメントを残す