◇ 韓国経済は米中貿易戦争の影響を
強く受ける。
韓国輸出の 約4分の1 が対中輸出、
さらに、全輸出の 5分の1 は、
半導体が占めている。
実は、この中国と半導体が、
いずれも不振であるという事態に
追い込まれている。
こういう韓国の輸出構造から見て、
ウォン相場は、アジア通貨では
「カナリヤ」と呼ばれている。
◇ カナリヤは昔、
坑道に入って作業する鉱夫の
安全管理のために利用されてきた。
坑内に有毒ガスが発生した場合、
カナリヤ人間よりも先に死ぬため、
検知器として使用した。
つまり、韓国ウォン相場の急落は
アジア通貨異変の兆候と見ることができる。
韓国にとってはなはだ迷惑な話だが、
社会が異常になっていくのに、
いち早く気づき、
のたうち回って人々に知らせるのが
韓国ウォンの使命なのだ。
◇ 韓国は、
これから世界三大格付け会社が、
相次いで格付け作業に入る。
すでに、S&Pの審査は終わった。
結果はまだ発表してないが、
「条件」が付くという予測がされている。
もし、格付けで引き下げられることがあれば、
文在寅政権のメンツは丸潰れになる。
◇ これまで文在寅政権は、
「マクロ経済は相対的に良好である。
間もなくその成果が国民に届く」
と確言してきた。
それが、格付け会社の
総合判断によって覆されれば、
文政権は責任問題に発展するだろう。
来年4月は、国会議員の総選挙。
格付け会社によって、
経済実態が不調であると判断されれば、
総選挙の結果にも大きく影響するだろう。
与党の「共に民主党」が敗れれば、
次期大統領選にも響く。
このように、韓国は経済次第で
政治状況が変わるため、
ウォン相場の推移に注目が集まる。
与野党が逆転する事態も起こりかねない。
では、具体的に韓国経済の問題点を
探って行くことにする。
つづく
今日一日の人生を大切に!
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