豊かな人生のための「夫婦共働き」のススメ      vol.379

 

◇ 今日ののテーマは「共働き」

 

   人生100年時代

   1人で生涯賃金3億円を稼ぐのは大変だが、

 

正社員夫婦の共働きであれば、

 

合計  4億円以上 を稼ぐのは

難しいことではない。

 

場合によっては夫婦で5億円以上を

稼げることも可能である。

 

しかし、その前提は

「共働きを続ける」ということだ。

 

結婚前の若いカップルや

子どもを授かって喜ぶ夫婦は、

 

これからの時代を生き抜くためには、

その鉄則を忘れないことが大切だ。

 

◇ 男女を問わず、

    誰もが仕事を早く辞められるものなら

   辞めたいと考えているはずだ。

 

トンビも、仕事せず暮らしていけるなら

そうなりたいと思う。

 

特に女性は、結婚を機に女性が退職する、

いわゆる「寿退社」がこれまで多かった。

 

しかしこれからは決して早まって

仕事を辞めたりしないほうがいい。

 

「男性は寿退社を容認しない」

 

「女性は寿退社は憧れの世界と理解する」

 

ことをお勧めする。

 

男性は女性の寿退社を

男の甲斐性と考える必要もない。

 

もはやそんな時代ではない。

 

◇ もし寿退社を認めると、

    男性が家計の全てを稼ぎ出し

    続けなければならないという

    重い責任を退職まで負うことになる。

 

男性が、20年、30年の長い道のりを

健康で働き続けることができれば問題ないが、

 

男性も普通の人間であり、病気等で、

途中でリタイヤしてしまうリスクも当然ある。

 

女性は「寿退社して憧れの専業主婦になる」

という願望があるかもしれないが、

 

憧れはあくまで憧れと考えるべきでだろう。

 

◇ さらに、結婚してしばらくして

    子どもを授かった場合はどうするか。

 

すぐに「おめでたを機に退職」

ということが頭をよぎる。

 

しかし、この場合も、妊娠や出産で

健康状況に深刻な問題が生じない限り、

仕事を辞めず、働き続けることをお勧めする。

 

というのも、正社員の座を

手放すことほど残念なことはないからだ。

 

日本では特に、企業側からの

一方的な解雇が厳しく制限されている。

 

自ら辞めるのは有利な条件で

転職するときに限るべきだろう。

 

◇ここまで、結婚しても女性は

    働き続けた方がいいと助言してきたが、

 

そのための前提条件は

「女性の頑張り」ではない。

 

すでに女性は短時間勤務でも男性同様に働き、

家庭では1人で子育てを担う

「ワンオペ育児」で頑張っている。

 

最も大事なことは

「男性が変わる」ということ。

 

男性の考え方が

変わらなければ「共働き」は難しい。

 

子どもが産まれても共働きを

維持してもらいたいのであれば、

男性も変わらなければならない。

 

◇ 厚生労働省の「21世紀成年者縦断調査」

   の最新報告を見ると、

 

男女ともに若い世代(独身者)の多くが

「家事」「育児」について

 

「夫婦いずれも同様に責任をもつ家庭」

 

という家庭観を描いている。

 

いまの会社の役員や管理職は、

「昭和のおっさん」世代のため、

 

妻は専業主婦という認識の人が多い。

 

「共働きで家事育児は分担する」という、

考えを理解していない人がほとんどだ。

 

しかし、これからの世代は、

夫婦が仕事も家事も育児も

共同で取り組むことが常識となる。

 

夫婦で働けば合計年収1000万円あるいは

それ以上を目指すことができるようになる。

 

つまり育児を積極的にこなす

「イクメン」は当然だと

考えておくべきであり、

 

家事に熱心に取り組む「家事メン」

にもならなければならない。

 

◇ 厚生労働省がまとめている

     簡易生命表(2017年)によれば、

 

    今では女性の4人に1人が

     95歳まで存命する時代ということになる。

 

夫婦ともに100歳人生というのは

決して夢物語ではない。

 

そぐそこにある現実の世界だ。

 

そのとき笑って過ごせるかどうかの

分岐点の一つが「共働き」なのだ。

 

夫婦が協同してこの形を

定年まで維持することができれば、

 

ダブルの退職金と

ダブルの厚生年金が手に入り、

 

人生100年時代に順応した

豊かな老後を得ることができるのである。

 

今日一日の人生を大切に!

 

注)捕捉説明

共働き正社員夫婦の場合

  夫:基礎年金+厚生年金

  妻:基礎年金+厚生年金

つまり、ダブルで厚生年金をもらうことができる。

 

女性の平均的な老後期間は65歳から24.4年。

夫婦がダブル厚生年金(仮に2人で月30万円)

 ダブル退職金、仮に2人で2000万円とすると、

「老後の資金1億円が準備済み」ということになる。

(月30万円を24.4年もらうと総額8784万円) 以上

             

 

 

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