◇ 今日ののテーマは「共働き」
人生100年時代 、
1人で生涯賃金3億円を稼ぐのは大変だが、
正社員夫婦の共働きであれば、
合計 4億円以上 を稼ぐのは
難しいことではない。
場合によっては夫婦で5億円以上を
稼げることも可能である。
しかし、その前提は
「共働きを続ける」ということだ。
結婚前の若いカップルや
子どもを授かって喜ぶ夫婦は、
これからの時代を生き抜くためには、
その鉄則を忘れないことが大切だ。
◇ 男女を問わず、
誰もが仕事を早く辞められるものなら
辞めたいと考えているはずだ。
トンビも、仕事せず暮らしていけるなら
そうなりたいと思う。
特に女性は、結婚を機に女性が退職する、
いわゆる「寿退社」がこれまで多かった。
しかしこれからは決して早まって
仕事を辞めたりしないほうがいい。
「男性は寿退社を容認しない」
「女性は寿退社は憧れの世界と理解する」
ことをお勧めする。
男性は女性の寿退社を
男の甲斐性と考える必要もない。
もはやそんな時代ではない。
◇ もし寿退社を認めると、
男性が家計の全てを稼ぎ出し
続けなければならないという
重い責任を退職まで負うことになる。
男性が、20年、30年の長い道のりを
健康で働き続けることができれば問題ないが、
男性も普通の人間であり、病気等で、
途中でリタイヤしてしまうリスクも当然ある。
女性は「寿退社して憧れの専業主婦になる」
という願望があるかもしれないが、
憧れはあくまで憧れと考えるべきでだろう。
◇ さらに、結婚してしばらくして
子どもを授かった場合はどうするか。
すぐに「おめでたを機に退職」
ということが頭をよぎる。
しかし、この場合も、妊娠や出産で
健康状況に深刻な問題が生じない限り、
仕事を辞めず、働き続けることをお勧めする。
というのも、正社員の座を
手放すことほど残念なことはないからだ。
日本では特に、企業側からの
一方的な解雇が厳しく制限されている。
自ら辞めるのは有利な条件で
転職するときに限るべきだろう。
◇ここまで、結婚しても女性は
働き続けた方がいいと助言してきたが、
そのための前提条件は
「女性の頑張り」ではない。
すでに女性は短時間勤務でも男性同様に働き、
家庭では1人で子育てを担う
「ワンオペ育児」で頑張っている。
最も大事なことは
「男性が変わる」ということ。
男性の考え方が
変わらなければ「共働き」は難しい。
子どもが産まれても共働きを
維持してもらいたいのであれば、
男性も変わらなければならない。
◇ 厚生労働省の「21世紀成年者縦断調査」
の最新報告を見ると、
男女ともに若い世代(独身者)の多くが
「家事」「育児」について
「夫婦いずれも同様に責任をもつ家庭」
という家庭観を描いている。
いまの会社の役員や管理職は、
「昭和のおっさん」世代のため、
妻は専業主婦という認識の人が多い。
「共働きで家事育児は分担する」という、
考えを理解していない人がほとんどだ。
しかし、これからの世代は、
夫婦が仕事も家事も育児も
共同で取り組むことが常識となる。
夫婦で働けば合計年収1000万円あるいは
それ以上を目指すことができるようになる。
つまり育児を積極的にこなす
「イクメン」は当然だと
考えておくべきであり、
家事に熱心に取り組む「家事メン」
にもならなければならない。
◇ 厚生労働省がまとめている
簡易生命表(2017年)によれば、
今では女性の4人に1人が
95歳まで存命する時代ということになる。
夫婦ともに100歳人生というのは
決して夢物語ではない。
そぐそこにある現実の世界だ。
そのとき笑って過ごせるかどうかの
分岐点の一つが「共働き」なのだ。
夫婦が協同してこの形を
定年まで維持することができれば、
ダブルの退職金と
ダブルの厚生年金が手に入り、
人生100年時代に順応した
豊かな老後を得ることができるのである。
今日一日の人生を大切に!
注)捕捉説明
共働き正社員夫婦の場合
夫:基礎年金+厚生年金
妻:基礎年金+厚生年金
つまり、ダブルで厚生年金をもらうことができる。
女性の平均的な老後期間は65歳から24.4年。
夫婦がダブル厚生年金(仮に2人で月30万円)
ダブル退職金、仮に2人で2000万円とすると、
「老後の資金1億円が準備済み」ということになる。
(月30万円を24.4年もらうと総額8784万円) 以上
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