自由に自ら選択する     vol.339

 

◇ 心理学者のエレン・ランガーと

      ジュディス・ローディンは、

 

ある老人ホームの2つのフロアーを

任意に選んで、2つのグループを

つくって研究を行った。

 

◇ 一方のフロアで暮らす入居者には、

    彼らが必要とするすべての

     サポートを提供した。

 

生活スケジュールを決めることから

部屋の植物の水やりまで、

 

介護者がありとあらゆることを

彼らの代わりに行なった。

 

◇ もう一方のフロアの入居者には、

      ある程度の責任と選択の自由を与えた。

 

たとえば、そのフロアの老人は

自分で植物を選び、その手入れもまかされた。

 

いつ映画を観るとか、

どの場所で訪問者を迎えるかなど、

 

生活のなかでの選択筋も多くある。

 

自分のやりたいことを選ぶ機会を

たくさん与えられた。

 

◇ 1年半が経って、

    2つのグループの違いを調べると、

     その差は歴然としていた。

 

毎日の生活で多くの選択をしている

グループのほうが、

 

入居者自身と介護者のどちらの目から見ても、

ずっと健康状態がよく、

 

活発で落ち込むことも少なく、

自信に満ち機敏で陽気だった。

 

そして、おそらくこの研究において

最も特筆すべき結果は、

 

生存率の違いだ。

 

責任と選択の自由を与えられた

グループの生存率は、

 

すべてのサポートが与えられたグループと

比較して2倍も高かったのだ。

 

植物への水やりや観る映画を

選ぶといった小さな選択が、

 

人生の質を向上させただけでなく、

寿命も延ばした。

 

◇ 人は 「やらなくてはいけない」 

     から 「やりたい」に変わるとき、

 

また、「命じられて動く」のではなく 

  「自由に選択する」とき、

 

その人の人生は大きく変容する。  

 

小さな選択が大きな違いを生む。

 

◇ 会社から、上司から、

    親兄弟から 他人から

   言われからするのではなく、

 

やらなければならないことを、

「やりたい」に変えることができれば、

 

 「あなたは大きく変わっていくはず」

 

ましてやこちらのほうが

寿命も延びるということであればなおさらだ。

 

延命のためにも、自ら選択し、

積極的に行動することが大事なのだ。

 

<今日の名言>

賢い人は聞き、愚か者は語る  

                                 ソロモン

*本当に賢い人はべらべらと
    しゃべったりしない。 

 

 

今日一日の人生を大切に!

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