レンタルパパにお任せすれば、子供ニッコリ vol.311

 

◇ 料理、日曜大工、外遊び……。

 

  カジダン、 イクメン時代

 

お父さんへの期待は高まる一方だが、

無理がたたればそれも長続きしない。

 

そこで、

忙しいお父さん、お母さんにとって

頼りになるのが、もう1人の「お父さん」だ。

 

 え~ そんなのあるの?

 

子供好きが登録する「お父さんバンク」

なるものができて、「お父さん」代行サービス

いまひそかなブームを呼んでいる。

 

 別のお父さんがいっしょに遊んでくれるので

 子供たちもニッコリ笑顔だ。

 

お父さん、たくさんいてもいいんじゃない?

 

お父さんが2つの家族を兼務する形は

トンビも今まで何度かみたことはあるが、

 

家族の中に2人以上のお父さんがいるのは、

なんとなく違和感を感じる。

 

お母さんにとっては嬉しいことかもしれないが。

 

「はるちゃん、ガンバレー!」 「ガンバレー」

    6月、都内の小学校で開かれた運動会。

 

徒競走で一生懸命走る小学6年のはるちゃんに

声援を送っているのは 2人の「お父さん」だ。

 

2人とも はるちゃんと

血のつながりがあるわけではない。

 

「お父さんバンク」に登録され、

母親の依頼で運動会の応援に駆けつけた

臨時のふたりのお父さんなのだ。

 

撮影係、お弁当係 などそれぞれ役割を分担して、

はるちゃんを応援する。

 

◇ DIY、段ボール遊び、きりたんぽ鍋づくりなど、

     お父さんバンクには、それぞれ特技を

    もった子ども好きの男性が

  「お父さん図鑑」に登録されている。

 

フェイスブックなどを通じて

「お助け」の依頼ができる仕組み。

 

利用料は無料で、

お父さんは完全にボランティアだ。

 

子育てを手伝いたい人が

その日限りのお父さんとして活躍している。

 

ランチタイムは、2人のお父さんや祖父母、

母親の友人らと一緒に、はるちゃんとお弁当を食べた。

 

「にぎやかで、たくさんいた方が楽しい」

母親もニッコリ笑顔だ。

 

お父さんバンクでは、お父さん候補を募集中で、

希望すれば女性も登録OKという。

 

◇ お父さんといえども万能ではない。

 

    苦手なことに助っ人として活躍するのが

     男性シッターだ。

 

キッズライン(東京・港)が運営する

シッターのマッチングサイトでは、

男性シッターの登録がじわじわと増えている。

 

子どもはいくら遊んでも遊び足りないもの。

シッターも負けじと笑顔で外を駆け回る。

 

「木登り、ドッジボール、

 バスケットボール、スキー、キャンプもOK」と

 

運動が苦手なお父さんには心強い。

 

この日も、まぶしい日差しが降りそそぐ公園で、

お昼から日が暮れるまでたっぷり、

木登りやボール遊びをして2人の兄弟と遊んだ。

 

「お父さんの方が好きだけど、

色々遊んでくれるお父さんも好き」と男の子(8)。

 

この子のお父さんは土日も仕事が多く、

母親も

「一日外遊びは体力的にきついときもある。

 シッターさんに頼めば子育てを

 楽しむ余裕ができる」

 

と頼りにしている。

 

遊ぶだけでなく、ちょっとしたお父さんの役割の

「外注」も増えているようだ。

 

お父さんもレンタルする時代なのだ。

 

とうとう、このような時代になってしまった。

 

子供と遊んだり、お世話をするだけでなく、

お母さんをお世話する

もう一人のお父さんが出現する日も近い。

 

今日一日の人生を大切に!

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