めざしの土光さん ②    vol.310

 

◇ 土光さんは昭和の経営者。

 

 経団連会長・行革審会長として

 国の行政改革に奮闘した。

 

合理主義の権化とも呼ばれた。

 

「お前たちは立って会議しろ。

 座って会議をするとダラダラ無駄が多い」

 

「2時間以上の会議をするな!」とまで言った。

 

◇ また、土光さんは、損益管理のように

    人間をコストとみる発想に異を唱えた。

 

企業にとって人間は資源。

 

不況だからといってすぐに

人を減らすのは誤りだ。

 

「苦しいときほど

   有能な人材を集めるべきだ」と主張。

 

人間をコストにしてしまうのか、

宝の源に変えるのか、

 

それこそが経営者の手腕。

 

人をコストとみる経営者の会社は

発展したためしがない。

 

◇ 日経新聞の「私の履歴書」の中で

    土光さんはこのように述べた。

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今日なら今日という日、

天地開闢(てんちかいびゃく)以来

はじめて訪れた日である。

 

それも貧乏人にも王様にも、

みな平等にやってくる。

 

そんな大事な一日だから、

もっと有意義に過ごさなければならない。

 

そのためには、今日の行いは昨日より

新しくよくなり、明日の行いは今日よりも

さらに新しくよくなるように

修養に心がけるべきである。 

                 

私は 一日の決算は

一日にやることを心がけている。

 

うまくゆくこともあるが、しくじることもある。

 

しくじれば、その日のうちに始末する。

 

反省するということだ。

 

今日が眼目だから、昨日の尾を引いたり、

明日を思いわずらわすこともない。

          (土光敏夫)

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◇ 土光さんは、まわりの人に

「私が」とか「東芝が」とか

「石川島播磨が」とか

 

そのようなことを言ったことがないと

いわれるぐらい無私の人であった。

            完

 

<今日の名言>

60点主義で即決せよ。

決断はタイムリーになせ!  

                         土光敏夫

 

*未来のことなどいくら仮想しても
 答えは出ない。
 「こうしよう」と腹をくくって、
 即決即断即行が大事。 

 

今日一日の人生を大切に!

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