◇ 土光さんは昭和の経営者。
経団連会長・行革審会長として
国の行政改革に奮闘した。
合理主義の権化とも呼ばれた。
「お前たちは立って会議しろ。
座って会議をするとダラダラ無駄が多い」
「2時間以上の会議をするな!」とまで言った。
◇ また、土光さんは、損益管理のように
人間をコストとみる発想に異を唱えた。
企業にとって人間は資源。
不況だからといってすぐに
人を減らすのは誤りだ。
「苦しいときほど
有能な人材を集めるべきだ」と主張。
人間をコストにしてしまうのか、
宝の源に変えるのか、
それこそが経営者の手腕。
人をコストとみる経営者の会社は
発展したためしがない。
◇ 日経新聞の「私の履歴書」の中で
土光さんはこのように述べた。
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今日なら今日という日、
天地開闢(てんちかいびゃく)以来
はじめて訪れた日である。
それも貧乏人にも王様にも、
みな平等にやってくる。
そんな大事な一日だから、
もっと有意義に過ごさなければならない。
そのためには、今日の行いは昨日より
新しくよくなり、明日の行いは今日よりも
さらに新しくよくなるように
修養に心がけるべきである。
私は 一日の決算は
一日にやることを心がけている。
うまくゆくこともあるが、しくじることもある。
しくじれば、その日のうちに始末する。
反省するということだ。
今日が眼目だから、昨日の尾を引いたり、
明日を思いわずらわすこともない。
(土光敏夫)
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◇ 土光さんは、まわりの人に
「私が」とか「東芝が」とか
「石川島播磨が」とか
そのようなことを言ったことがないと
いわれるぐらい無私の人であった。
完
<今日の名言>
60点主義で即決せよ。
決断はタイムリーになせ!
土光敏夫
*未来のことなどいくら仮想しても
答えは出ない。
「こうしよう」と腹をくくって、
即決即断即行が大事。
今日一日の人生を大切に!
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