あるオモチャメーカのとっている戦略          vol.169 

 

◇ 季節によって売上げが変動するのは

     よくあるケースです。

 

     特に季節商品の場合は避けられません。

 

     オモチャメーカーも状況は同じです。

 

     しかしこの問題を解決するために、

      ある大手のオモチャメーカーが

     まさにこのような策略を用いています。

 

◇ オモチャの売上げが最もよくなるのは

     クリスマス前です。

 

     問題はその後の2ヶ月の間、

     オモチャの売上げが急激に落ち込む点です。

 

    では、どうしたらクリスマスに

     お金を使い果たしてしまった親たちに、

     別のおもちゃを買わせることが

    できるのでしょうか?

 

    オモチャメーカーは、

    このような起こりそうもない行動を

   どうやって引き出すのでしょうか?

 

    ある会社は、広告キャンペーンを

    大幅に増やします。

 

    また別の会社は、

    この期間値下げをします。

 

    しかし、このような正攻法では

    いずれも成功しませんでした。

 

    親たちは、値下げや、キャンペーン

    ぐらいではオモチャを買ってやる

 気になれないのです。

 

    しかし、うまい解決方法を考え出した

    大手のオモチャメーカーが現れます。

 

    それは非常に巧妙なもので、

   一貫性を保とうとする欲求の強い力を

    理解した上で、普段と変わらない宣伝費を

    使って行われているのです。

 

◇ それは1月、トンビがある街の

 一番大きなオモチャ屋にいるときでした。

 

     一ヶ月前、息子のためにそこで

     あまりに多くのプレゼントを

     買ってしまったので、

    トンビはおもちゃは当分買わないと

     誓いました。

 

     それなのに、再び立っていたのです。

 

   それも、息子のために別の高価な

   オモチャをまさに買おうとしていたのです。

 

   このオモチャは、息子と約束した

   プレゼントでしたが、クリスマス直前に

    おもちゃ屋にいったときは、

 すでに売り切れていた商品だったのです。

 

    そこでしかたなく、そのときは

    別のおもちゃを購入したわけです。

 

◇ 大手のオモチャメーカーの策略は

    次ぎのとおりです。

 

① クリスマス前からある特別な

    オモチャを欲しくなるような

    コマーシャルをテレビで流し始めます。

 

    子どもたちは当然それが欲しくなる。

 

    そこで、両親にそれを

    クリスマスプレゼントとして買ってもらう

    約束を取り付けることになる。

 

    さて、ここからが会社の計画が始まる。

 

② 子どもたちが両親に約束させた

    オモチャを店には少ししか卸さない。

 

    大半の親はそのオモチャが売り切れて

   しまったことを知って、子どもたちが

     次に同じくらい欲しいおもちゃを

    代わりに買わざるを得なくなる。

 

③ クリスマスが終わったら、

 オモチャメーカーは、

   もう一度特別なコマーシャルを

   また流し始める。

 

    そうなると、子どもたちは前以上に

    そのおもちゃを欲しくなる。

 

    両親のところにいき、

 

 「買ってくれると約束したじゃないか」

 

  とぐずります。

 

親は子どもたちをがっかりさせないために、

重い足を引きづりながら店に

買いにいくことになるのです。

 

つまり、メーカーは同じお客から

2倍の利益を上げることになります。

 

なるほど、まんまとおもちゃメーカの

策略にハマってしまいました。

 

  クリスマスシーズン 、

 「売切れ」と言われたら、

 この策略を思い出してください。

 

*今日一日の人生を大切に!

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