神保町のタンゴ喫茶店のテーマは「愛と孤独」    Vol.37

  ♪ヅンタッタッタッタ・・ 

  ヅンタッタッタッタ・・・ 

  ヅンタッタッタッタ・・・♪

 

◇ 世界一古本屋が集まる町、神保町

  その路地裏にタンゴを聴かせる店があります。

 

  東京に行って、時間があれば

 トンビは、ちょくちょくここに

  顔を出します。

 

◇ ここは。東京三大タンゴ喫茶のひとつ。

 道幅は1mぐらいの小さな路地で、

 少し前までは小便横丁と言われていたぐらい、

 なんとなく匂ってきそうな そんな通りです。 

 

 喫茶店の先には焼酎酒場があり、

 「よっ!」と酔っ払った寅さんが

  出てきそうな、

 そんな雰囲気を持った通りなのです。

 

◇ 19世紀の終わりにアルゼンチンの港町で

    生まれたタンゴの永遠のテーマは2つ、

                     愛と孤独

    まさに トンビにピッタシのテーマ!

 

              ヅンタッタッタッタ・・

     ヅンタッタッタッタ・・

 

  情熱的でどこか哀愁を帯びたあの調べは、

  まさに人生そのもの。

 

  そしてこの喫茶店も人生劇場そのもの。

 

◇タンゴを聴く人は、どこか胡散臭く、

   やたらと怪しいカップルが多かったり、

   変なオッサンがいたり、

  昼から酒飲んでいる人がいたりします。

 

 トンビの前に座っているオッサンは、

 和服を着ており、見た感じ落語家。

 読んでいる雑誌は「ゼロ戦写真集」

 

 雰囲気はなんとなく異様ですが、

 なんか 妙に 居心地がいいのです。 

 

◇ 昼間でも光が入らないこの人生劇場に、

   近くで買った古本を持ち込み、

   タンゴ聴きながら読み耽る。

 

   そんなことが無上の喜びであり、

   傍から見たら変人に見えるかもしれませんが、

   そんなことはかまっちゃいられません。

 

   ビールに飽きたら、ウイスキーを飲み、

   グラスのふちに過去の瞬間を呼び起こしながら・・・

  「老後はここで過ごしたい」

   「神保町に住みたい」

   「毎日ここに来たい」

 そんなことを悶々と考えていると

 またあのリズムが聞こえてきます・・・

 

  ヅンタッタッタッタ・・・ 

  ヅンタッタッタッタ・・・♪ 

 

 ここにいると音楽の鼓動に心を揺さぶられ、 

 これっぽっちも仕事のことは

 アタマをよぎりません。

 

 <今日の名言>

おぅ 労働者諸君! 

今日も1日ご苦労さまでした

さぁ明日はきっと 

からっと晴れた いい日曜日だぞ!        

                                        by 寅さん

 

*今日一日の人生を大切に!

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