♪ヅンタッタッタッタ・・
ヅンタッタッタッタ・・・
ヅンタッタッタッタ・・・♪
◇ 世界一古本屋が集まる町、神保町
その路地裏にタンゴを聴かせる店があります。
東京に行って、時間があれば
トンビは、ちょくちょくここに
顔を出します。
◇ ここは。東京三大タンゴ喫茶のひとつ。
道幅は1mぐらいの小さな路地で、
少し前までは小便横丁と言われていたぐらい、
なんとなく匂ってきそうな そんな通りです。
喫茶店の先には焼酎酒場があり、
「よっ!」と酔っ払った寅さんが
出てきそうな、
そんな雰囲気を持った通りなのです。
◇ 19世紀の終わりにアルゼンチンの港町で
生まれたタンゴの永遠のテーマは2つ、
愛と孤独
まさに トンビにピッタシのテーマ!
ヅンタッタッタッタ・・
ヅンタッタッタッタ・・
情熱的でどこか哀愁を帯びたあの調べは、
まさに人生そのもの。
そしてこの喫茶店も人生劇場そのもの。
◇タンゴを聴く人は、どこか胡散臭く、
やたらと怪しいカップルが多かったり、
変なオッサンがいたり、
昼から酒飲んでいる人がいたりします。
トンビの前に座っているオッサンは、
和服を着ており、見た感じ落語家。
読んでいる雑誌は「ゼロ戦写真集」
雰囲気はなんとなく異様ですが、
なんか 妙に 居心地がいいのです。
◇ 昼間でも光が入らないこの人生劇場に、
近くで買った古本を持ち込み、
タンゴ聴きながら読み耽る。
そんなことが無上の喜びであり、
傍から見たら変人に見えるかもしれませんが、
そんなことはかまっちゃいられません。
ビールに飽きたら、ウイスキーを飲み、
グラスのふちに過去の瞬間を呼び起こしながら・・・
「老後はここで過ごしたい」
「神保町に住みたい」
「毎日ここに来たい」
そんなことを悶々と考えていると
またあのリズムが聞こえてきます・・・
ヅンタッタッタッタ・・・
ヅンタッタッタッタ・・・♪
ここにいると音楽の鼓動に心を揺さぶられ、
これっぽっちも仕事のことは
アタマをよぎりません。
<今日の名言>
おぅ 労働者諸君!
今日も1日ご苦労さまでした
さぁ明日はきっと
からっと晴れた いい日曜日だぞ!
by 寅さん
*今日一日の人生を大切に!
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