◇今年の5月初旬に北海道の羊ヶ丘展望台
というところに行ってきました。
北海道らしい広大な風景と眼下に
石狩平野を眺めることができる
この展望台は、牧歌的な雰囲気があり、
今回の旅行で一番印象に残ったところです。
◇そしてその敷地内には、
あのクラーク博士の立像があります。
クラーク博士は、1826年アメリカ、
マサチューセッツ州で生まれました。
マサチューセッツ農科大学の学長
として就任したものの、
そのタイミングで南北戦争が勃発。
失意の博士はここで運命的な
出会いを果たします。
同学初めての日本人就学生で、
のちに同志社大学の
創始者になる新島襄との出会いです。
彼は博士の化学の講義に出席していて、
その講義の素晴らしさに感服。
「ぜひ、私の国の人にも教えてください!」
と熱心に依頼し、さらに明治政府にも働きかけ、
日本にやって来たのです。
◇歴史を動かした偉人たちの胸像を
見てもあまり感動も覚えませんが、
この立像はモノが違います。
絵になります。 芸術品です!
立像に躍動感がみなぎってます。
遥か向こうを指差す右手の動き
に魅了されるとともに、
そばに寄ると 彼の低音で、張りのある、
力強い肉声まで聴こえそうな、
そんな素晴らしい彫像でした。
◇そしてその肉声の内容は、あの有名な言葉
Boys be ambitious ! (少年よ、大志を抱け)
しかし、実はこの言葉には、続きがあります。
Like a oldman (老人のように)
老人というのは、いつ死ぬかわからない。
だから その日1日を大事に生きている。
少年たちも大きな志を持ちつつ、
老人と同じ死生感を持ちながら、
1日、1日を大事にしなさい
というメッセージです。
vol.8で「人生時計」という話をしましたが、
人生は本当に短い あっという間です。
クラーク博士は、この最後の一行を
伝えたかったのではないでしょか。
*今日一日の人生を大切に!
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