病膏肓(やまいこうこう)に入(い)る  vol.860

◇ 日々の仕事に追われながらも、

  好きなことをやるために、

    しっかりと時間を確保する人は多い。

 

しかし、好きなことの度が過ぎて

睡眠不足に陥ったり、

疲れが溜まったりすると、

 

仕事や生活に支障を

きたしてしまうかもしれない。

 

それを戒める

「病膏肓に入る」

という中国の故事がある。

 

◇「やまいこうこうにいる」と読み、

  入るを「はいる」とは読まない。

 

「膏」とは心臓の下あたりで、

「肓」は横隔膜の上の隠れた部分を指す。

 

中国、春秋時代、

晋の景公が病気になったとき、

 

病気の精が二人の子供となって

膏と肓に逃げこんだので、

 

病気が治らなかったという

「春秋左伝」の故事による。

 

◇ 内臓の奥深くの

  この部位が病むと、

 

針も灸もその力が及ばず、

病気が重くなって、

治療ができなくなる。

 

転じて、ある物事に熱中し過ぎて、

手のつけられないほどになる状況を

意味している。

 

◇ 職場においては

  仕事が主であり、

   好きなことや趣味は従であり、

 

優先させるものに重きを

置かなけれならない。

 

仕事を充実させるため、

節度を保ちつつ、

 

病気にならない程度に

好きなことを楽しみたい。

 

今日一日の人生を大切に!

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