パンデミックで変わる都市や国のあり方 ②   vol.808

チャズの位置は、

 そのシアトルの中央部に、

 

 カール・アンダーソン公園と、

 シアトル中央大学があり、

 

その一帯が

「自治区チャズ」

と呼ばれている。

 

この自治区チャズの面積は、

SNSの投稿での推定では、

バチカン市国の3分の1程度

 

この面積から考えると、トランプ大統領が

 「無政府主義者を許すな」

と騒ぐほどのことでもないような気もするが、

 

しかし、トランプ大統領が

そう言うには理由がある。

 

この「自治区チャズ」

  について調べると、

  いろいろな背景があることがわかる。

 

この自治区周辺に漂うキーワードは、

 

・極 左

・ヴィーガン(完全菜食主義)

・博 愛

・相互救済

・無政府主義

 

それぞれが「まるで相反する」かのような

混沌とした概念に包まれている。

 

この自治区チャズが

  シアトルに出現した際、

 

 多くの報道は、ラズ・シモーネ(RazSimone

 というシアトル在住の黒人男性ラッパーが、

 主導者の一人と報じていた。

 

確かに、このラズ・シモーネという人は

メディアの表に出てきており、

 

自動小銃で武装した姿を見せるなど

「印象に残る」姿を出している。

 

しかし、いろいろと調べていくと、

「後ろに何か気配がある」

ように見える。

 

そして、そこにいる中心人物の

ひとりかもしれない人が、

 

「アナーキストの

  十代の白人女性」 である。

 

彼女は、トランスジェンダー活動家で、

  自らを「同性愛者アナーキスト」と呼び、

 

「白人中心主義の解消」

「資本主義の消滅」

「現代文明の破棄」 を求めている。

 

彼女たちは、自治区において寄付を集め、

物資を調達し、自治区都市が建設されている。

 

何が起きているのかは、

まったくわからないが、

ここで何か起きそうな雰囲気がある。

 

そういえば、613日には、

 米テネシー州のナッシュビルにおいても、

 

「チャズのような自治区の

    設立を目指す行動」

 始まったことが報じられた。

 

なお、現在のアメリカは、

ロックダウン以降の世論調査で、

 

「都市部から地方へと移住を

 考える人の数が飛躍的に増えている」

 

ことが判明した。

 

その調査によれば、

 

「都市に住むうちの40%

 都市部からの撤退を考えている」

 

と答えている。

 

こういうシアトルや

  ナッシュビルで起きているような動きと、

 

 都市部からの撤退が加速していく中で、

 

このような「自治的」な動きの

アメリカ全土への拡大や、

 

あるいは

「中央政府と分離した生活」

加速していくのかもしれない。

 

そして、それは、アメリカだけに

限られたことではなく、

 

今回のパンデミックやロックダウンの

影響を大きく受けたあらゆる国や地域に

言えることなのかもしれない。

 

世界中にこれから起こることは、

誰も想像できない。   完

 

 

今日一日の人生を大切に!

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