◇ チャズの位置は、
そのシアトルの中央部に、
カール・アンダーソン公園と、
シアトル中央大学があり、
その一帯が
「自治区チャズ」
と呼ばれている。
この自治区チャズの面積は、
SNSの投稿での推定では、
バチカン市国の3分の1程度。
この面積から考えると、トランプ大統領が
「無政府主義者を許すな」
と騒ぐほどのことでもないような気もするが、
しかし、トランプ大統領が
そう言うには理由がある。
◇ この「自治区チャズ」
について調べると、
いろいろな背景があることがわかる。
この自治区周辺に漂うキーワードは、
・極 左
・ヴィーガン(完全菜食主義)
・博 愛
・相互救済
・無政府主義
それぞれが「まるで相反する」かのような
混沌とした概念に包まれている。
◇ この自治区チャズが
シアトルに出現した際、
多くの報道は、ラズ・シモーネ(RazSimone)
というシアトル在住の黒人男性ラッパーが、
主導者の一人と報じていた。
確かに、このラズ・シモーネという人は
メディアの表に出てきており、
自動小銃で武装した姿を見せるなど
「印象に残る」姿を出している。
しかし、いろいろと調べていくと、
「後ろに何か気配がある」
ように見える。
そして、そこにいる中心人物の
ひとりかもしれない人が、
「アナーキストの
十代の白人女性」 である。
◇ 彼女は、トランスジェンダー活動家で、
自らを「同性愛者アナーキスト」と呼び、
「白人中心主義の解消」
「資本主義の消滅」
「現代文明の破棄」 を求めている。
彼女たちは、自治区において寄付を集め、
物資を調達し、自治区都市が建設されている。
何が起きているのかは、
まったくわからないが、
ここで何か起きそうな雰囲気がある。
◇ そういえば、6月13日には、
米テネシー州のナッシュビルにおいても、
「チャズのような自治区の
設立を目指す行動」が
始まったことが報じられた。
なお、現在のアメリカは、
ロックダウン以降の世論調査で、
「都市部から地方へと移住を
考える人の数が飛躍的に増えている」
ことが判明した。
その調査によれば、
「都市に住むうちの40%が
都市部からの撤退を考えている」
と答えている。
◇ こういうシアトルや
ナッシュビルで起きているような動きと、
都市部からの撤退が加速していく中で、
このような「自治的」な動きの
アメリカ全土への拡大や、
あるいは
「中央政府と分離した生活」が
加速していくのかもしれない。
そして、それは、アメリカだけに
限られたことではなく、
今回のパンデミックやロックダウンの
影響を大きく受けたあらゆる国や地域に
言えることなのかもしれない。
世界中にこれから起こることは、
誰も想像できない。 完
今日一日の人生を大切に!
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