◇ 朝焼けの色を琥珀に例えたのは
宮沢賢治である。
まもなく東のそらが
黄ばらのように光り、
琥珀いろにかがやき、
黄金(きん)に燃えだしました・・・
童話「水仙月の四日」
◇ 窓明かり、おぼろ月、ひれ酒、
賢治の朝焼けも含めて、
琥珀色から連想するものはさまざま。
暖かな色合いをした、
天然樹脂の化石である。
◇ 琥珀はギリシャ語で
「エレクトロン」という。
こすると静電気を帯びるところから、
「電気」を意味する英語の
語源にもなっている。
◇ 琥珀のなかにはトラが棲む。
古代中国ではトラの魂魄(こんぱく)が
地下に潜って琥珀になったと信じられ、
「虎魄」という表記もあったらしい。
世の中、コロナ一色ではあるが、
生計を暖める知恵は絞りつつも、
飢えたトラ(コロナ)には
くれぐてもご用心あれ。
今日一日の人生を大切に!
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