「八重洲」という地名の由来 vol.669

 

◇ 東京駅の東側には、

  「八重洲」という地名の

    商業地が広がっている。

 

 地名の由来は、四百年ほど前に遡る。

 

◇ 慶長五年(1600年)四月、

 

    オランダ商船のリーフデ号が、

    現在の大分県臼杵に漂着した。

 

当時、船員たちの処遇に当たったのが、

徳川家康であった。

 

「キリスト教の布教に来たのか」

     と問い質すと、

 

    航海士であり、貿易商であった、

    ヤン・ヨーステンは、

 

「純粋に貿易しに来た」  と答えた。

 

納得した家康は、

ヤン・ヨーステンを江戸に招き、

 

耶楊子 (やようす)」という日本名を与えた。

 

◇ その後、ヤン・ヨーステンは、

    日本とオランダの貿易発展に尽力した。

 

そして、日本名の「耶楊子」が

「八代洲(やよす)」→「八重洲」

に変遷していき、

 

彼の住まいが現在の東京駅周辺にあったため、

「八重洲」という名称がつけられた。

 

◇ 全国のさまざまなな地名には、

    土地の特徴や、「鍛治屋町」「問屋町」

    といった職業からくるものなど、

    それぞれの由来がある。

 

旅に出るときには、

事前にその地名の由来等を

知識として持つことができれば、

 

今は面影のない、その地の歴史や文化に

触れることができるかもしれない。

 

東京駅八重洲口を訪れた際には、

この由来をぜひ思い出してほしい。

 

 

今日一日の人生を大切に!

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