闇サイト群「ダークウェブ」によるペイペイの不正利用 vol.431

 

◇ スマホを使った決済サービス

     「ペイペイ」で、

    クレジットカードが不正に

    利用される被害が相次いで発覚した。

 

セキュリティーの専門家によると、

匿名性の高い闇サイト群

「ダークウェブ」上では、

 

日本人のカード情報が

大量に流出、流通しており、

 

今回の不正利用との関連が疑われている。

 

アプリにカード情報を登録する際の

 仕組みも悪用されており、

不正対策の強化が求められている。

 

◇ ペイペイは12月4~13日まで

    総額100億円を還元する大規模な

    キャンペーンを実施。

 

支払った額の2割を還元する内容で、

 

このキャンペーン時に、

他人のカード情報をアプリに入れて

買い物をするなどの不正利用が

あったとみられる。

 

被害は数十件に上るとみられ、

既に警視庁にも複数の

被害相談が寄せられている。

 

トンビも家電量販店で冷蔵庫を購入して、

ペイペイから5万円のキャッシュバックを

受取ったばかりで、他人事ではない。

 

◇ セキュリティーの専門家によると、

    匿名性の高い闇サイト群

     「ダークウェブ」上には、

 

クレジットカード番号や

数字3桁のセキュリティーコードなど、

 

カード決済に必要な情報が

売買されている「闇市場」が複数存在する。

 

日本人のカード情報も大量に流通しており、

今回の不正に使われたカード情報との

関連も疑われるという。

 

別の専門家によると、

ダークウェブではクレジットカード情報が

1件あたり数ドルで売買されている。

 

日本人のカードは与信力が高いとされ、

1枚あたり10ドルを超え、

 

さらに有効期限までが長いと

100ドルほどになることもあるという。

 

◇ペイペイのアプリの利用には

    カード番号やセキュリティーコードなどを

    登録する必要があるが、

 

これまではセキュリティーコードなどを

複数回、間違えてもロックがかからず

繰り返し入力できたという。

 

セキュリティーに詳しい

国際大学GLOCOMの研究員は、

 

クレジット番号やセキュリティーコードについて

 

「数字の組み合わせを手当たり次第に試し、

  正しいコードを探り当てる『総当たり攻撃』

 が行われた可能性がある」

 

と話す。

 

ダークウェブ上の情報に加え、

こうした手法で入手した情報が

不正利用に使われたとみられる。

 

ペイペイは入力回数に上限を設けるなどの

改善策を既に取ったという。

 

◇ 今回、不正利用に遭った

    被害者への弁済はどうなるのか。

 

ペイペイの広報担当によると

「基本的には顧客の補償は

  クレジットカード会社が実施する。

 

  その上で、カード会社とペイペイで

  補償についてどちらが負担するか

 などを協議する」 としている。

 

ペイペイは身に覚えのない請求が来た場合、

カード会社に確認するよう呼びかけている。

 

◇ 日本クレジット協会によると、

     2017年のクレジットカードの

  不正利用被害額は236億円に上る。

 

00年の308億円をピークに

減少が続いていたが、

 

12年の68億円から増加に転じ、

被害は年々拡大している。

 

被害の大半は、カード情報を

不正に使われる番号盗用被害だ。

 

同協会の担当者は

 

「インターネット上のカード決済が広がり、

  本体を偽造しなくても不正利用が

 できるようになったため」

 

と分析している。

 

◇ 今回の不正利用について、

    警視庁は今後調べを進めるとみられるが、

 

ダークウェブ上でカード情報を

売買している場合、

それぞれの身元を確認するのは難しいという。

 

過去にダークウェブ上で

他人のカード情報を入手したとして

摘発されたケースがまれにあるが、

実態の解明は難航するとみられる。

 

スマホを使った決済サービスは、

 非常に便利ではあるが、

 

不正が行われた場合の責任の所在を

明確にして使用なければならない。

 

 

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