公的年金は生活の柱、いったいどのくらいもらえるの ①   vol.411

 

◇ 今日のテーマは 公的年金

 

国がわれわれの生活をどれくらい

支えてくれるのかを考えてみた。

 

老後の支えの柱は「年金」である。

 

まず、国の年金制度については

 

払った分をもらう制度ではない」

 

ということを認識しなけれならない。

 

「働けなくなったら

    加入の条件に応じて年金をもらう仕組み」だ。

 

本質的には年齢は関係ない。

 

何故かというと、

年金制度には障害年金や遺族年金が

含まれているからだ。

 

◇ 公的年金については

    破綻リスクはないと

 大半の人が考えているが、

 

これからの日本のメガトレンドを考えると

トンビはネガティブイメージを払拭できない。

 

つまり

 

「将来年金はもらえなくなる、

   もしくは大きく減額される」ということ。

 

しかし、

 

「老後の一番の財産は公的年金収入」

 

だと信じてやまない人のために、

 

もし仮にもらえるのであれば

どのくらいもらえるのか、

 

考えてみることにする。

 

◇ 公的年金の加入者は

    65歳を迎えると国が年金を支給する。

 

このとき、

標準的な世帯(会社員と専業主婦)の場合、

月額のモデル年金額は

   22.1万円 となる。

 

「たったそれだけ?」と思うかもしれないが、

 

時給950円であれば、

230時間以上働かなければならないお金だ。

 

65歳超えてからも、

どちらかが29日働きづめか、

 

夫婦が15日ずつシェアして

ようやく得られる賃金額ということになる。

 

◇ 厚生労働省の17年

「賃金構造基本統計調査」 によれば、

 

大卒の初任給は

     20.6万円   となっている。

 

つまり仕事をしなくても65歳からは

大卒初任給レベルの収入を得られる、

 

ということを我々は

まず理解しておく必要がある。

 

さらに、この年金額は「終身」

支払われるところが本当に有り難い。
      (ただしもらえたらの話)

 

「保険料を納めた額」をもらうのではなく、

個々の人生の長さに応じてもらえるのが年金だ。

 

このため、70歳前後で亡くなられた方と、

90歳以上長生きした方では、

受取総額が異なってくる。

 

◇ 先ほどの夫婦 22.1万円 を男性の

   65歳時点での平均余命19.6年で計算すれば、

 

受取総額は   5198万円 となる。

 

女性の65歳時点での平均余命は

24.4年であるから

これで考えると何と  6471万円  になる。

 

人生100歳時代が到来したら、

仮に65歳から100歳まで35年

夫婦が元気であれば、

 

受取総額は  9282万円   に達する。

 

国から5000~6000万円もらえるというと

にわかには信じがたいが、

 

全国の年金生活者がもらっている年金は

それくらい大きさになる。 
(ただしもらえたらの話)

                              つづく

 

 

今日一日の人生を大切に!

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