弱みを伸ばす努力よりも強みを伸ばしなさい vol.378

 

◇ ドナルド・クリフトンと

    ポーラ・ネルソンによる

    著書「強みを活かせ!」には、

 

動物の子供たちをバランスよく

成長させることを目指している

森の学校の話が出てくる。

 

◇ 子ウサギが学校に行くと、

    ランニングとジャンプの授業を

    受けることになりました。

 

子ウサギはこの科目が得意で大好きでした。

 

子ウサギは学校から帰ったあとも

興奮冷めやらぬ様子で、

 

翌日学校に行くのが待ち遠しくて

しかたありませんでした。

 

2日目、学校に行くと、

授業は空を飛ぶことと水泳でした。

 

子ウサギはそのふたつが全然できなくて、

学校が大嫌いになりました。

 

子ウサギはすっかり落ち込み、

しょんぼりと家に帰りました。

 

家で子ウサギが学校をやめたいと話すと

両親は、

 

「学校には行かなくてはいけないよ。

   何でもできて、初めて

 将来成功することができるんだ」

 

と相手にしてくれません。

 

次の日、子ウサギが学校に行くと、

今度は空を飛ぶ授業と

水泳の補習を受けることになりました。

 

子ウサギはその能力が

足りていなかったからです。

 

一方、ランニングとジャンプの授業は

取りやめになりました。

 

こちらの科目はよくできているから、

それ以上の練習は必要ないとされたのです。

 

◇ これは、たとえ話だが、

 

     残念ながらこれに似たようなことが、

     学校から企業までのほとんどの組織で

     実際に行われている。

 

たしかに、弱い部分を

無視するべきではない。

 

私たちは組織に属しているため

仕事に必要なスキルを

誰もが習得する必要がある。

 

しかし同時に相手の強みを

無視することなく、

 

才能や能力を育てるために

最大限の力を注ぐことも大事なことだ。

 

営業が苦手な社員に今度聞いてみよう。

 

「あなたの強みはなんですか」と。

 

もし他に強みがあれば、

営業はある程度目をつぶって、

 

強みを伸ばす育成を

するべきなのかもしれない。

 

しかし、そしたら当然 

「誰が営業をするのか」 

という問題も出てくる。

 

それは、営業が苦手な社員以外の人が

するということになる。

 

不公平感があるのがこの世の中だが、

当然ビジネスも効率が求められる。

 

どこに資源を投入して、

どの人に資源を投入して、

短時間にどういう結果を出すのかを、

 

常に考えておかなければならない。

 

<今日の名言>

並以下の能力を向上させるために

無駄な時間を使ってはならない。

強みに集中して取組むべきである。

無能を並の水準にするには、

一流を超一流にするより

はるかに多くのエネルギーを必要とする。

しかるに、あまりに多くの人たち、

組織、そして学校の先生たちが、

無能を並にすることに懸命になっている。 

資源に対しても時間にたいしても、

有能な者をスターにするために

使わなければならない。

       P.F ドラッガー

 

 

今日一日の人生を大切に!

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください