生後一ヶ月目が 僕の誕生日 vol.362

 

◇ スポーツライターの

    乙武洋匡(おとたけひろただ)氏は

 両腕と両足のない「先天性四肢切断」

 障害をもって生まれた。

 

赤ちゃんを見てショックを

受けてはいけないと、

周囲は母子の対面を先に延ばそうとした。

 

そして生後一ヶ月がたって、

ついにその時が訪れた。

 

その時母の口について出てきた言葉は、

 

    「かわいい」

 

そこに居合わせた人々の

予期に反するものであった。

 

泣き出し、取り乱してしまうかもしれない。

 

気を失い、倒れ込んでしまうかもしれない。

 

そういった心配はすべて杞憂に終わった。

 

母がボクに対して初めて抱いた感情は

「驚き」 「悲しみ」 ではなく、

 

  「喜び」 だった。

 

生後一ヶ月、ようやくボクは「誕生」した。

                           乙武洋匡 「五体不満足」

 

 

◇ そういえば、元プロ野球選手の城島氏が

   乙武氏に、このようなことを語っていた。

 

オトくん、ダメなキャッチャーというのはね、

打たれたくないという気持ちから、

 

ピッチャーに細かいコントロール

ばかり要求してしまうんだ。

 

でも、そうするとピッチャーは

腕が縮こまって、いいボールが投げられなくなる。

 

反対にいいキャッチャーというのは、

 

『打たれたらオレが責任取るから、

      とにかく思いきって投げてこい』

             

と言ってやれるの

 

そうすると、

ピッチャーは腕が振れるようになって、

かえっていいボールが投げられるようになる。

                                         (城島健司)

 

 

「俺がすべて責任をとるから、

                    自由に何でもヤレ」

 

と言えるような、そんな上司になりたい。

 

<今日の名言>

人間というものは殺された父親のことは忘れても、

奪われた財産のほうはいつでも忘れない。 

           マキャヴェッリ

 

*マキャヴェッリらしい表現だ。

 「君主論」は一読を。

 

 

今日一日の人生を大切に!

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