詐欺もその規模が大きくなれば経済政策⁉︎ vol.354

 

◇ 歴史は繰り返すと言うが、

    何度も何度も実際に繰り返すのは人間。

 

そしてもっと正確に言うと、

同じ人間が繰り返すのではなく、

 

歴史を学ばない人間が、

過去と同じような失敗をするだけなのだ。

 

  これまでにもいくつか、

    詐欺的手法について書かれた本があるが、

    それでも騙される人は後をたたない。

 

本日ご紹介する名著

『詐欺とペテンの大百科』の本のオビには、

 

「一人を騙せば犯罪だが、

       みんなを騙せば経済政策?」 

 

と書かれており、

なるほどなあ、と思った次第だ。

 

 『詐欺とペテンの大百科』は、

     人がなぜだまし、

 

だまされ続けるかという

永遠のテーマに迫る古典である。

 

事例の中には、まだ一般に知られていない

恐るべき手口も数多く収められている。

 

  その一例は次のとおり。

 

200人のリストの中から100人に「株が上がる」

残り100人に「株が下がる」と電話をかけ、

 

次に当たった人の100人の中から

同様に50人に絞り込む。

 

残った50人はこのインチキ投資予想家を

信用して大金を預ける。

 

もちろん、その金は持ち逃げされ、

戻ってこない。

 

◇ 中には、これ試してみようかなと、

    ふと 思うような秀逸なものもある。

 

相手が個人であれ、国家であれ、

詐欺に遭えば財産を失ってしまうのはみな同じ。

 

だからその手口を事前に

知っておくことは大事なことだ。

 

ぜひ本書を手にとってほしい。

 

<今日の名言>

 

大王が海賊に

 

「海を荒らすのは、どういうつもりか」

 

と問うたとき、

 

海賊は臆することなく

 

「陛下が全世界を荒らすのと同じです。

    わたしは、小さな舟でするので盗賊といわれ、

   陛下は大艦隊でなされので皇帝と呼ばれるだけです」

 

   と答えた。

                                  アウグスティヌス「神の国」

 

 

 

今日一日の人生を大切に!

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