割り勘要員に高級ノンアルコール飲料を飲ませるな vol.292

 

ボトル1本20万円 

      ――高級ワインではありません。

 

2009年に発売されたワインと

同じボトル入りの超高級緑茶

「MASAスーパープレミアム」の値段です。

 

いまや知名度はうなぎのぼり。

 

バリエーションも増え、

1本  2800円 ~60万円のお茶を販売している。

 

◇ 使用するお茶葉は、日本を代表する

    生産者として知られる大田昌孝氏が

    静岡県で栽培したものから厳選。

 

機械を使わず、手間をかけて丁寧に手で摘み取る。

 

さらに茶葉本来の風味をそのまま生かすため、

お湯は使わず、何日もかけて水で抽出する

という贅沢なもの。

 

◇ この商品を開発した社長は、

    かつて下戸の知人と会食した際、

 

「飲めない人間は損なんです」

 

と言われたそうだ。

 

「周囲はワイン片手に会話を

   弾ませているのに、

   自分は楽しめるものがない。

             

   食事だけでは間が持たず、

「割り勘」にも納得できない」

 

これがまさに飲めない人のホンネの気持ち。

 

トンビも飲めない人の悩みに

この記事を読んで初めて気づいた。

 

◇ 飛行機のファーストクラスや、

   ホテル・レストランのパーティでは、

   同じ料金を払っており、

 

お酒を飲まない人からすれば、

なんとも釈然としない思いがあるのだろう。

 

一流レストランには、高級な赤白ワイン、

シャンパーンがズラリと用意されている。

 

しかし、ノンアルコール飲料には、

せっかくの食事や店の雰囲気に見合うものが

まったくと言っていいほどなかった。

 

車の運転や体質、宗教などの理由で

「飲めない人」はこの世の中にはたくさんいる。

 

◇ 商品化に当たっては、

    容器に高級なワインボトルを使い、

    ソムリエがワインと同じように

      サーブしてくれるなど、

 

「飲める人」と一緒に食事を

 楽しめるように配慮されている。

 

そして高級茶飲料のブランドを確立。

 

いまやお得意先には、

日本航空の国際線のファーストクラス、

石川県の老舗旅館の加賀屋、

高級料亭の吉兆など、

そうそうたる企業が名を連ねている。

 

ニーズと価値、この二つをしっかりつかめば、

ヒット商品が生まれるということになる。

 

◇ しかし、いままで単に「割り勘要員」

     だった方がこのような高級茶を

     注文するようになったら、これは一大事だ。

 

   「割り勘要員」の立場が逆転する。

 

会社や仲間内の懇親会で

こんなの飲まれたら納得いかないので、

庶民派の居酒屋には置いて欲しくない。

 

まあ、メニューの乗ることはないと思うが、

飲めない人はいままでどおり

 

「サントリーウーロン茶」でお願いします!

 

<今日の名言>

どんな長い旅も、最初の一歩から始まる。 

                                            老子

 

*先のことをくよくよ考えても
   
しかたありません。
    まずは一歩踏み出してみましょう。

 

今日一日の人生を大切に!

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください