就職ランキングをやめてしまった理由   vol.232

 

◇ 2018年度卒の就職活動が、

    3月1日に解禁された。

 

新卒採用を行う各社は、

学生のエントリーを受付し、

採用活動のための企業説明会を各地で開催する。

 

今年度のスケジュールは、

 

3月 広報活動解禁

6月 面接開始

7月 内定、そして、10月内定式となる。

 

◇ その就活支援企業の大手といえば

    リクルート

 

そのリクルートが

1965年から50年近くにわたって

発表し続けてきた就職人気ランキングを廃止した。

 

今後はもうやらないと発表した。

 

 
学生の価値感が多様化しているので

一律で人気企業ランキングを

発表する意義が薄れた、と。

 

つまり、

ランキングでは

就職の価値は測れなく

なってしまったということだ。

 

 
端的に言ってしまえば、

昔の一律ランキング的な基準で

物事を見ていたのでは、

うまく会社を選ぶことはできなくなってきた、

ということ。

 

 
面白い会社、ユニークな会社や、

社会人にはよく知られた優良企業などは、

このランキングにはまず出てこない。

 

そもそも、かつてのランキングが成り立ったのは、

平たくいえば似たような会社がばかりだったから、

というのも大きかったのではないかと

トンビは思う。

 

 
横断的なランキングというのは、

似た企業ばかりが顔をのぞかしていた時代には、

合っていた。

 

つまり多様性がなかった時代だ。

 

 
しかし、今のように人の考え方が

多様化している時代には、

一律のランキングは相当無理がある。

 

 
日本企業、とりわけ伝統的な大企業は、

もしかすると、

 

「みんながハッピーになれると思える会社」

 

を目指してきたのではないかと感じている。

 

 
多様な価値のある会社というのは、

誰かがアンハッピーになるかもしれないことを

恐れずに大胆な取組みをすることによって、

 

「誰かがすごくハッピーになる」

 

会社ということかもしれない。

 

 
これをパラドックス的に考えると、

 

「お客様すべてにあまねく公平にという考え方」

 

これ自体が時代の流れにそぐわなく

なってきているように思われる。

 

グローバルと多様性この2つの大きな変化に

いかに対応していくかが今求められている。

 

<今日の名言>

4つのものは帰ってこない。

 
 口から出た言葉、

 放たれた矢、

 過去の生活、

 そして失った機会。

    アラブの諺

 
*4つのものは、帰ってこない
 ことを前提に行動することが必要です。

 

今日一日の人生を大切に!

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