いまあるルールを疑う vol.199

 

◇ 組織を運営したり、管理したりすると、

    さまざまな問題にぶつかります。

 

そういった問題の再発を防止するために

組織の中には、それを規制するための

ルールが多数存在します。

 

こういったルールが多い組織ほど、

稟議が遅れ、迅速な判断ができず、

重要な事柄が骨抜きになったりしまいます。

 

大きな組織、歴史のある組織ほど、

こういうことが往々にしてあるものです。

 

◇ しかし そういったルールは、

    大失敗や再発を防ぐための、

 組織の「防衛本能」なのかもしれません。

 

   組織も生き物です。

 

生理的にこの本能が機能してしまいます。

 

どこかで誰かがミスや不正をすると、

またひとつ事前のチェックプロセスが

ひとつ 加わります。

 

組織の大きさや歴史の長さが

その数を増やしていきます。

 

毎年雪だる式に増え、だんだんと

前に進んでいかなくなります。

 

そしてこの膨れ上がった

事前チェックプロセスで、

新しいことををやろうとすると、

 

がんじがらめに縛られ、そしてこれが

本来やらなければならない仕事にも影響し、

自ら組織の首を絞めていきます。

 

このことに気づいている人が

組織の中で極めて少ないのが現実です。

 

◇ いくらルールを作っても

 コンプライアンス違反は減りません。

 

 これはすでにルールが機能していない

 ということを物語っています。

 

「事前チェックプロセス」

 むやみに増やすのではなく、

 

ある程度管理者の裁量に任せて、

まずは物事を進めてみて、

 

問題があれば責任を取るという

 

「結果責任プロセス」

    に変えていくと、

 

組織の目標達成は早まります。

 

このくらい度量のある組織でないと、

いまの時代のスピードに

ついていけないのではないでしょうか?

 

みなさんもぜひ

 

「組織内の今あるルールが

  本当に機能しているのか」 と

 

ときには疑ってかかってください。

 

必ず機能してないルールが見つかるはずです。

 

 

<今日の名言>

 

人が事を成す上で欠かせないのは

執念である。

 

努力はだれでもする。

 

その努力が執念と呼べるものになって事は成る。

その執念を生み出すもとは、

仕事に対する愛情である。

 

偉大な愛情と執念の努力 

この二者が相まって初めて事は成る。

 
これは歴史の真理である。  

   京セラ創業者  稲盛和夫

 

*愛情と執念の努力が大事なキーワードです。

今日一日の人生を大切に!

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください