◇「ソフィーの世界」に、
ムカデとカエルの寓話が
語られています。
ムカデは千本の足を巧みに操り、
見事なダンスを踊る。
森の動物たちから喝采を浴びるムカデを妬み、
カエルが手紙を書いた。
「ぜひ教えていただきたいのです。
あなたはどのようにしてダンスを
なさるのですか?」
「まず二百二八番目の左足を上げ、
それから五九番目の右足を上げるのですか」
「それとも最初のステップは
二六番目の右足で・・・・・」
それまで何も考えず、
身体の動くにまかせて踊っていたムカデは、
その手紙を読んで考え込み、
二度とダンスができなくなったそうです。
考えることが良い結果を
生むとは限りません。
◇ 伊藤一彦の一首にこんなのがあります。
稽古して 走る風なし
稽古して咲く花あらぬ
うれへず生きむ
伊藤一彦
◇ 文芸評論家の小林秀雄が
酒席で顔を合わせた
プロ野球・国鉄スワローズの
豊田泰光選手に訊ねました。
「スランプのときはどうするのか」
昭和30年のことです。
豊田選手の答えは簡明でした。
「よく食って、よく眠って、
ただ 待っているのです。」
仕事がなかなか前に進まないとき、
いつまでもくよくよ悩んでも
しかたありません。
最善の策が打てたら、
あとは、
「よく食って、よく眠って
解決するのを待ちましょう!」
考えすぎると人間の機能が
うまく働かくなくなります。
<今日の名言>
生きているということは
誰かに借りをつくること
生きてゆくということは
その借りを返してゆくこと
永 六輔
*人は誰でも、恩と情けの多重債務者なんです。
今度対話のときには堂々と言ってみてください。
「私は多重債務者です」と・・・
今日一日の人生を大切に!
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