清廉(せいれん)を保つ    vol.1006

渇水期は川に流れ込む水が減り、

 普段は見えない川底の石が

 見えるようになる。

 

そのような景色を

水落石出(みずおちいしず)」という。

 

このことか転じて、

「水落石出」は、

 

「時機が巡ると、

   少しずつベールがはがれ、

 物事の隠れていた実態が現れてくる」

 

という意味で使われる。

 

時折、ニュースで、

 職場での地位や職権を利用して、

 不正に手を染めてしまった人が

 取り上げられる。

 

そのような人たちは、

恐らく自分で行なっていることを、

 

「川底に沈んでいる石のように、

 絶対に人の目に触れることはない」

 

と思い込んでいたのだろう。

 

しかし、

 

「天網恢々疎(てんもうかいかいそ)

  にして漏らさず」

 

という老子の言葉があるように、

 

悪しき行いは、白日の下に

晒されるようになっている。

 

立場に応じた責任や権限は、

 その地位にある人に向けられた

 信頼が前提にある。

 

その信頼を胸に強く持ち、

足をしっかりと地に着けて、

 

常に堂々と清廉を保ちつつ

仕事に励みたい。

 

 

今日一日の人生を大切に!

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