孫氏の描くコロナ禍の「最悪のシナリオ」② vol.931

このような状況で孫氏は

 「最悪のシナリオ」を想定している。

 

そのシナリオとは一体

どのようなものなのか。

 

孫氏の発言から読み取れるのは、

 

大企業が破綻し、

それがドミノ現象となって

企業が次々に破綻するということだ。

 

確かに、まだ新型コロナショックによる

経済を揺るがすような大規模な破綻は、

今のところ発生していない。

 

しかし、それは政府の過剰ともいえる

融資に支えられた延命措置のおかげだろう。

 

具体的な業種を考えても、

   ヤバそうなところは次々に思い浮かぶ。

 

 例えば、航空業界

 

一時はロックダウンによって、

飛行機に客が全く乗らない

と言う状況になった。

 

最悪の状況からは回復したとは言え、

いまだに客足の戻りは鈍い。

 

国内線は、日本でもGoToラベルの

影響などにより回復している部分もあるが、

国際線のダメージは計り知れない。

 

仮にワクチンの接種が

世界的に開始されたとしても、

 

大手を振って外国人を向入れられる状況は

まだまだ先になることが予想される。

 

多分、早くても7月、8月以降であろう。

 

それまでは兵糧攻めの城のように

ギリギリの戦いを強いられることになる。

 

今は、政府やメインバンクの融資によって

何とか支えられている状態に他ならない。

 

しかし、どこかで政府が

匙を投げるようなことがあれば、

 

すぐにでも破綻してしまう

というのが航空会社の現状だ。

 

これは日本だけでなく、

  世界中で同様のことが起こっている。

 

既に世界中で航空会社の

破綻が起きている。

 

ロックダウンが起きた

45月にかけてだけでも

以下のような航空会社が破綻した。

 

・ヴァージン・オーストラリア航空

・ラタム航空(チリ)

・アビアンカ航空(コロンビア)

・タイ国際航空

 

このリストを見ると、

政府に余裕のない国の企業から

ギブアップしている状況ように見える。

 

この状況は、

世界最悪の債務水準である

日本にとっても他人事ではなく、

 

財政の議論になるとすれば、

槍玉にあがってもおかしくない。

 

ヤバそうな業種は

  他にも挙げればキリがない。

 

観光、外食、アパレル、

小売、エンタメ  

 

コロナ禍が続く限り、

余裕のなくなった企業から11社と

ギブアップしていくことが想定される。

 

その中に世界的にも巨大な企業が

含まれてきてもおかしくない。

 

大きな企業が倒産すると、

その負債を通じて連鎖倒産が起きると言う、

孫子のシナリオは十分に現実味を帯びてくる。

                つづく

 

 

今日一日の人生を大切に!

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