◇ トンビの友達の爺ちゃんが
亡くなった時、
預金通帳に残っていたのは
わずか300円足らずだった。
彼は子ども心にそれを見て、
「おじいちゃん、カッコいい」
と思ったそうだ。
◇ お金持ちになるのは
素晴らしいことだが、
それを使わずに死ぬのは、
決して良いことではない。
使っていれば景気は良くなるし、
救える命もある。
未来を創る若者に
投資することだって、
できたかもしれない。
◇ 人は、すべからく死ぬ時
「ゼロ」を目指すのが良い。
こう説いたのが、本日ご紹介する一冊、
『DIE WITH ZERO ゼロで死ね。』だ。
著者は、アメリカ領ヴァージン諸島を
拠点とするコンサルティング会社
「BrisaMaxホールディングス」の
CEOであり、
かつてウォールストリートの
トレーダーとして成功した
ビル・パーキンス氏。
現在は、1億2000万ドルの資産を抱える
ヘッジファンドのマネージャーで
ありながら、
ハリウッド映画のプロデューサー、
ポーカープレーヤーの顔も持つ人物で、
これが処女作となる。
◇ 著者は本書の前半で、
われわれが人生の喜びを
先送りしすぎている事実を嘆き、
こう警鐘を鳴らしている。
残念なことに、私たちは喜びを
先送りしすぎている。
手遅れになるまでやりたいことを我慢し、
ただただ金を節約する。
人生が無限に続くかのような気持ちで。
◇ では、
どんな生き方をすればいいのか。
著者は、こう説いている。
人生の充実度を高めるのは、
“そのときどきに相応しい経験”なのだ。
時間と金という限りある資源を、
いつ、何に使うか──。
この重要な決断を下すことで、
私たちは豊かな人生を送れるのである。
・人生で一番大切な仕事は「思い出づくり」
・金を稼ぐことだけに費やした年月は
二度と返ってこない
・まだ健康で体力があるうちに、
金を使ったほうがいい
・金ではなく、健康と時間を重視すること。
それが人生の満足度を上げるコツ
・死ぬ前に後悔することトップ2
①勇気を出して、もっと自分に忠実に
生きればよかった。
②働きすぎなかったらよかった。
・「死ぬまでにやりたいことリスト」に
期間を設定すると見えてくるのは、
物事にはそれを行うための
相応しい時期がある、という事実だ
・人生のある段階で、まだ経験から多くの
楽しみを引き出せる体力があるうちに、
純資産を取り崩していくべき。
◇ ウォールストリート出身の
著者だけあって、
人生の残り時間に必要な
お金の計算方法から、
資産をいつどのように切り崩すか、
寄付・相続はいつがいいかまで、
具体的に述べている。
後悔しない豊かな人生を送るために、
すべての方におすすめしたい内容だ。
今日一日の人生を大切に!
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