◇ 日本では「フリーランス」と名乗ると、
「フリーターですか?」と
問いかけられるケースもあるが、
それは大きな勘違いに他ならない。
そもそも「フリーター」は、
完璧に単なる和製英語。
具体的には、主婦と学生を除き、
パートやアルバイトで生計を
立てている方を指す。
かつては34歳までの若年層
という定義も存在したが、
現在ではその限りではない。
英語では「part timer」
「part time job」と表現され、
「full time employ」でない方々を指す。
◇ 一方「フリーランス」は
列記とした英語。
「フリーランサー=free lancer」は
元来「束縛されない槍騎兵」
を意味になる。
中世の傭兵をさした言葉が、
そのまま職業を形容する言葉に
派生したことになる。
英語ではフリーランスの代わりに
「self-employed」や
「independent」とも表現される。
決定的な違いは、フリーターが依然、
雇用主の下に属しているのに対し、
フリーランスには雇用主がなく、
自身が主(あるじ)である点だ。
◇ また、日本社会において、
フリーターが往々にして
時給制であるのに対し、
フリーランスは成果に
対価が支払われる点だ。
さらにフリーターの勤務地はコンビニなど
特定の場所に拘束されるケースが多いのに対し、
フリーランスは自宅やスタジオや
コンサート会場など、
自らの職務を遂行できる場所なら、
どこでもその活動拠点となる。
こうした言葉の意味を突き詰めて行くと、
アルバイトやパートに対して「フリー」、
つまり「自由」という言葉を当てはめるのは、
矛盾であり本末転倒に思われる。
職業認識の段階で、
フリーランスの方にとっては、
「フリーターと混同されるのは、
ごめんこうむりたい…」
となるのも無理からぬ流れだろう。
つづく
今日一日の人生を大切に!
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