◇ 中国では、昔から方角や季節を
四つの色にたとえてきた。
東西南北の守護神は、
青龍、白虎、朱雀(すざく)、玄武
の四神である。
◇ 日本では、七世紀末から
八世紀初頭の高松塚古墳や、
キトラ古墳の壁画に
すでに描かれている。
大相撲の土俵のつり屋根の
四方に下がる房の色も、
青、朱、白、玄 だ。
取組みは神事として行われるため、
房には魔除けの意味がある。
◇ また、端午の節句の鯉のぼりの
五色の吹き流しは、
四つの色に黄の一色が加えられ
魔除けの意味が込められている。
神社仏閣で使われる
五色の旗や五色の幕、
慶事で使われる五色の水引も
同じ理由になる。
◇ 春夏秋冬の四季には、
それぞれ、青、朱、白、玄
の四色があてられ、
青春、朱夏、白秋、玄冬
の言葉が生まれた。
青春は、馴染みのある言葉だが、
そのほかの季節にも色がある。
我々は、普段何気なく使っている色には、
古代中国に端を発する長い歴史や伝統が
あるのである。
今日一日の人生を大切に!
コメントを残す