◇「腰」という字は、
体を表す「月」と、
大切な部分であるという意味の
「要」が合わさって作られている。
この「腰」を使った日本の
伝統的なスポーツが相撲である。
◇ 相撲のことを
腰胎(こしはら)文化 ともいう。
腰胎文化の本質は、太鼓腹ではなく、
足腰のしなやかな強さと
何事にも動じない心の強さである。
◇ 相撲は腰胎文化の華である。
その凝縮としての相撲を体現したのは、
なんといっても双葉山だ。
双葉山といっても
ご存知の方はそう多くはない。
トンビも知っている力士は大鵬からだ。
◇ その双葉山が不滅の69連勝が
途切れたときに言った言葉が、
「われ未だ木鶏(もっけい)たりえず」
である。
木鶏とは木製の鶏のことだが、
強さを外に表さない最強の闘鶏の
たとえでもある。
地に足がついて何事にも動じない強さが
木鶏の強さだ。
◇ 相撲言葉には、独特の「からだ言葉」が
数多くある。
「胸をかす」「死に体」
「肩すかし」「四つに組む」 など、
そのままコミュニケーションの場面に使っても
おもしろいものがたくさんある。
行司の掛け声で「はっきよい」が使われるが、
「はっきよい」とは発気揚々のことで、
気を発して戦え、
もっと気を発せよとの意味とされる。
今年も終盤を迎え、
そろそろ 「結びの一番」
番数(ばんかず)も取り進みましたるところ、
かたや輪島、輪島~、
こなた北の湖(うみ)、北の湖~
この相撲一番にて本日の打ち止めにございます。
「はっきよい」
「日本 残った、残った残った」
「はっきよい、日本!」
◇ 決して外交において「逃げ腰」「弱腰」
「及び腰」になってはいけない。
「死に体」「肩すかし」はもってのほか。
姿勢をただし、腰を入れて
未来に向けて「がっぷり四つ」で臨んでほしい。
<今日の名言>
目標は他人から与えられてはダメ。
目標はいつも自分の中から
生まれてくるべきなんだ。
タイガー・ウッズ
*与えられる前に自ら目指すものを考えましょう。
今年も大変お世話になりました。
年始は、1月6日から始めます。
引き続きよろしくお願いいたします。
トンビ博士
今日一日の人生を大切に!
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