◇ 2001年に小泉純一郎氏が首相になると、
毎年、靖国神社を参拝するようになるが、
これによって中国では反日感情が高まり、
重慶で行われた2004年の
サッカー・アジアカップでは、
日本のチームに対してブーイングが起こり、
また、選手のバスが民衆に取り囲まれる
という事態まで発生した。
◇ そして2005年3~5月にかけて、
日本の歴史教科書問題や
国連安保理常任理事国入りへの
反対運動をきっかけに、
中国各地で大規模な反日デモが発生し、
日本料理店などが襲撃された。
上海の日本総領事館が中国人に取り囲まれ、
石やペットボトルが投げ込まれ、
総領事館の窓ガラスなどが破壊された。
2010年には尖閣諸島付近で中国漁船が
海上保安庁に体当りする事件が発生、
さらに2012年には香港の活動家が
尖閣諸島に上陸。
いずれも民主党政権時に起こったことだが、
当時の政府は中国との関係を重んじて、
情報を非公開にしたり、
逮捕した活動家をろくに取り調べもせずに
中国に送り返してしまった。
◇ こうした事態を受けて、
当時の東京都知事だった石原慎太郎氏は、
東京都として尖閣諸島を
購入することを発表したが、
中国の反発を恐れた当時の野田佳彦政権は、
尖閣諸島を国有化することを決定する。
ところが、むしろ中国はこのことに大反発し、
中国全土で過去最大の反日デモが発生、
日本系の飲食店、スーパーなどが襲撃され、
略奪、放火、破壊が相次いだ。
暴徒は町で日本車を見かけると
片っ端から破壊し、
運転者に対して暴行を加えた。
ある西安の中国人は、
カローラに乗っていたため
デモに参加していた若者に暴行を受け、
現在もなお半身不随で
入院生活を余儀なくされているそうだ。
◇ 極端な反日教育の結果、
若者たちの対日感情が非常に悪化し、
当初は反日デモは中国当局が
呼びかけていたものの、
一旦、デモが始まると
暴走に歯止めが効かなくなり、
しかも反日デモが、日頃の不満をぶつける
反政府デモへと転換する恐れも出てきたため、
この2012年を境に、
中国では反日デモを規制するようになった。
つづく
今日一日の人生を大切に!
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