中国人の「爆買い」の次キーワード ② vol.607

◇ このような状況の中、

    中国人投資家は、

   なぜ、日本を買うのか?

 

彼らが利回りを度外視してまで

日本の不動産を買うのはなぜなのか。

 

目的はいくつか考えられるが、

 

その1つが

「経営管理ビザ」の取得だ。

 

◇ 経営管理ビザとは、

    外国人が日本で会社を設立して

    経営を行う場合に必要となる在留資格で、

    明確になってはいないが、

 

資本金または

   出資金の総額が500万円以上」

 

「日本国内に事務所がある」

 

「会社の実態がある」

 

などの要件がある。

 

ビザの発給を受けた後に

1年、3年、5年などのスパンで更新し、

永住権を取得して移住するケースも少なくない。

 

◇ 日本に移住したい中国人投資家が

    1000万〜2000万円ぐらいの

    区分マンションを買い、

 

不動産賃貸業として「経営管理ビザ」

取得するのがブームになっているようだ。

 

彼らは『投資移民』と呼ばれ、

日本に来ずにビデオ通話アプリで説明を受けて

郵送書類で契約するケースも多くあるという。

 

◇ では、そもそも、

 なぜ中国人は

日本に移住しようとするのか?

 

一般論として、

中国では土地の私的所有が認められておらず、

 

永久に所有権が得られる日本の不動産に

魅力を感じるケースは多いとされている。

 

また、中国の大学入試は

一発勝負で競争が猛烈に激しく、

 

そういったことを嫌って

日本の教育を受けさせたいと考える親が

多くなったことも一因。

 

医療や水などの面でも

中国より日本の方が安心なため、

 

子どもを育てる環境として

選ぶケースが増えたとみている。

 

  中国人投資家にとって、

     物件購入や融資のハードルは

     日本人に比べるとかなり高い。

 

そんなハンデを背負う

中国人投資家は、

 

不利な状況を打開しようと

スピードと資金力で勝負を挑んでくる。

 

経営管理ビザの取得が困難になり、

「投資移民」を取り巻く環境が

厳しくなっている中で、

 

それでも日本の不動産を狙って

規模を拡大している中国人投資家は

日本人にとっても強敵といえる。

 

彼らは融資の厳しさゆえ

現金買いに絞り、投資の決断も早い。

 

どう対抗すべきなのか、

考える時期にきているのかもしれない。

                                        完

 

 

今日一日の人生を大切に!

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