虫時雨(むししぐれ)
銀河いよいよ撓(たわ)んだり
◇これは俳人・松本たかし氏の俳句である。
様々な虫たちの鳴き声に
呼応するように、
星空が撓んできたという意味になる。
◇ 秋になると、
鈴虫やコウロギなどの虫たちが、
求愛のために鳴き始める。
その声を聞くにつれ、秋が来た、
と感じる人も多いいだろう。
虫の声に風情や趣を感じるのは、
日本人やポリネシア人に見られる
感性であることが、
脳科学者の研究で明らかにされた。
◇ また、外国で生まれた人であっても、
日本語を母国語として育つと、
日本人と同様な感性を持つことがわかった。
その他も文化圏に生活している人々は、
虫の声を聞いても、
「虫が出している音」と認識し、
機械音や雑音と同じように
感じてしまうという。
◇ 我々日本人には「虫の声」を
認識できる感性がある。
時には星空を見上げながら
虫の声に耳を傾け、
深まる秋の風情を
感じてみてはいかがだろうか。
今まで気づかなかったことに、
出会えるかもしれない。
今日一日の人生を大切に!
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