◇ 「論語」とは孔子と彼の高弟の言行を
孔子の死後、弟子たちがまとめた書物である。
したがって、
論語を読めば部下の指導の仕方がよくわかる。
教えずして殺す、これを虐という。
戒めずして成るを視る、これを暴という。
令をゆるくして期を致す、これを賊という。
ひとしく人に与うるに出内(すいとう)
の吝(やぶさ)かなる、
これを有司(ゆうし)という。
◇ ちゃんと教えてもいないのに、
できなかったからといって殺す。
これを「虐」という。
忠告を与えることなく成績を評価する。
これを「暴」という。
指示を出してないのに、
期日通りにできてないといって罰する。
これを「賊」という。
出すべきお金なのに
けちけちして出し惜しみする。
これを「小役人根性」という。
◇ 4つのうち、前の3つは、
指導方法が重要だと説いたもの。
「虐」はないまでも、
「暴」や「賊」は気づかないうちに
トンビもやっているかもしれない。
教えもせずに叱るのでは、
部下はたまったものではない。
「いつまでにしてほしい」という
期日も設定せずに「まだできてないのか」と
声を荒げるのはもってのほか。
孔子は、こうした理不尽は行為を強く戒めている。
◇ どんな仕事をどのように進めてほしいかを
示すのは上司の義務。
組織は上司と部下、経営者と社員という
立場の違いがあるものの、
同じ人間ですからお互い礼を尽くすのは当然。
論語でもこう書かれている。
「君主は礼儀をもって家臣を扱い、
家臣は忠義をもって君主に
仕えなければならない」
◇ 論語をはじめとする
東洋哲学に共通する点は、
全ては自分に帰するという考え方である。
相手ではなく、まず自分を磨くこと、
ここが出発点に間違いない。
<今日の名言>
男子たるものは、
一度戦って負けても、やめてはならない。
二度三度の戦いの後でも、
やめてはならない。
刀折れ、矢尽きても
やめてはならない。
骨が砕け、最後の血の一滴まで流して、
初めてやめるのだ。
新島譲
*新島譲はキリスト教徒で、
同志社大学を創ったというぐらいの
知識しかありませんが、
こんな情熱のある人とは知りませんでした。
まさに男の美学。
最後の血の一滴が流れるまで、
何事も諦めてはなりませぬ。
今日一日の人生を大切に!
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