論語の教えは部下社員に対する指導の指南書 vol.471

 

「論語」とは孔子と彼の高弟の言行を

      孔子の死後、弟子たちがまとめた書物である。

 

したがって、

論語を読めば部下の指導の仕方がよくわかる。

 

教えずして殺す、これを虐という。

戒めずして成るを視る、これを暴という。

令をゆるくして期を致す、これを賊という。

ひとしく人に与うるに出内(すいとう)

の吝(やぶさ)かなる、

これを有司(ゆうし)という。

 

◇ ちゃんと教えてもいないのに、

    できなかったからといって殺す。

 

これを「虐」という。

 

忠告を与えることなく成績を評価する。

 

これを「暴」という。

 

指示を出してないのに、

期日通りにできてないといって罰する。

 

これを「賊」という。

 

出すべきお金なのに

けちけちして出し惜しみする。

 

これを「小役人根性」という。

 

◇ 4つのうち、前の3つは、

    指導方法が重要だと説いたもの。

 

「虐」はないまでも、

「暴」や「賊」は気づかないうちに

トンビもやっているかもしれない。

 

教えもせずに叱るのでは、

部下はたまったものではない。

 

「いつまでにしてほしい」という

期日も設定せずに「まだできてないのか」と

声を荒げるのはもってのほか。 

 

孔子は、こうした理不尽は行為を強く戒めている。

 

◇ どんな仕事をどのように進めてほしいかを

     示すのは上司の義務。

 

 組織は上司と部下、経営者と社員という

   立場の違いがあるものの、

 同じ人間ですからお互い礼を尽くすのは当然。

 

論語でもこう書かれている。

 

「君主は礼儀をもって家臣を扱い、

 家臣は忠義をもって君主に

   仕えなければならない」

 

◇ 論語をはじめとする

    東洋哲学に共通する点は、

    全ては自分に帰するという考え方である。

 

相手ではなく、まず自分を磨くこと、

ここが出発点に間違いない。

 

<今日の名言>

男子たるものは、

一度戦って負けても、やめてはならない。

二度三度の戦いの後でも、

やめてはならない。

刀折れ、矢尽きても

やめてはならない。

骨が砕け、最後の血の一滴まで流して、

初めてやめるのだ。

       新島譲

 

*新島譲はキリスト教徒で、

   同志社大学を創ったというぐらいの

   知識しかありませんが、

   こんな情熱のある人とは知りませんでした。

  まさに男の美学。

   最後の血の一滴が流れるまで、

   何事も諦めてはなりませぬ。

 

 

今日一日の人生を大切に!

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