アメリカがトランプ大統領を見限るときが来た ②    vol.463

 

◇ 就任1年目の17年末には10年で

    1.5兆ドルという大型減税を実現した。

 

主要国の「同時成長」も追い風となり、

失業率は半世紀ぶりに3%台に低下した。

 

景気がよい時に、

これだけのばらまきをすれば、当然そうなる。

 

◇ トランプ大統領は、景気の面では

     ついていたともいえる。

 

就任前から景気が回復過程にあったわけで

ヘマさえ打たなければ、

回復基調に乗ることができた。

 

しかし、これからは違う。

 

これからは悪化する。

 

悪化傾向に入る。

 

ここからが腕の見せ所だが、

やれることは限られている。

 

経済悪化で大統領選に敗北という、

典型的な道を歩み始めているように見える。

 

◇ 外交面でも結果はいまいち。

 

    また、外交面での成果も

     大げさにアピールしている。

 

「私が大統領でなければ、

       北朝鮮と戦争になっていた」

 

戦争になっていたかどうかは別だが、

北朝鮮の金正恩委員長との会談を

実現させたことは、確かに大きな出来事だった。

 

しかし、まだ何も達成していない。

 

さらに、国際批判の絶えないイラン核合意の

離脱についても「断固立ち向かう」と

真っ向から反論した。

 

しかし、このようなトランプ流の脅しが

「虚勢」であることが、徐々にばれ始めている。

 

◇ 米国株は確かに17年は大きく上昇した。

 

      しかし、18年は10月以降に急落し、

       マイナスとなった。

 

また、3%成長を公約した米経済も

19年後半から減税効果が剥落し、

 

大統領選がある20年の成長率は

1%台に下がるとの見方もある。

 

米中貿易戦争の影響が

企業業績にも出始めており、

 

いよいよ厳しい状況に

追い込まれてきたといえる。

 

◇ トランプ大統領自身も、

     自分の立場が怪しくなってきていることを

     理解している。

 

というのも、今回の一般教書演説では、

下院多数派の民主党に「超党派で動くときだ」

と協力を呼び掛けた。

 

これまであれだけ横柄な

態度だったにもかかわらず、

急に民主党にすり寄っているからだ。

 

そして、主要な政策である雇用効果の

大きいインフラ政策と薬価引き下げなどの

社会保障改革について、演説に盛り込んで

民主党に露骨に歩み寄っている。

 

◇ トランプ大統領は、

 

「最先端産業にとって重要な

   インフラ投資を進めるため新法が必要だ」

 

とし、

 

公約にあげていた景気対策の

「二の矢」であるインフラ投資の実現に

躍起になっている。

 

しかし、米国では道路や空港などの整備に

10年で2兆ドルもの資金が不足している。

 

これ自体は有権者の支持を

最も得やすい政策だが、

実現性に乏しいのが実情だ。

 

実現には民主党との協調が不可欠だが、

これまであれだけ対立していたにもかかわらず、

 

ここにきて二枚舌になっているのは、

見ていて滑稽ですらある。

 

◇ さらにトランプ大統領はこれまで

「メキシコ国境の壁を必ず建設する」

   豪語してきた。

 

しかし、これには民主党の協力が不可欠だ。

 

選挙公約の中で保守層が

最も支持する政策が「壁」だった

ことを考えると、

 

なりふり構わず、実現に向けて

突き進む可能性もある、と思っていたところ、

 

案の定、2月15日、トランプ米大統領が、

議会の承認を経ずにメキシコとの

国境の壁を建設するため、

「非常事態」を宣言する方針を決めた。

 

議会の権限を無視する「禁じ手」に

野党・民主党は反発を強めており、

 

上下両院で多数派が異なる

「ねじれ議会」での

政策協議の停滞は必至だ。

 

3月初旬に期限が切れる

米債務上限問題にも影響は避けられず、

米国債の債務不履行のリスクが浮上しかねない。

 

いずれにしても、トランプ大統領は

公約実現に向けて、相当厳しい状況を

乗り越える必要があり、

 

その舵取りを一つでも間違えると、

次期大統領選での敗北は間違いない。

                                       

 

 

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