◇ 日本にしても、2010年、
尖閣諸島海域で海上保安庁の巡視船に
体当りした中国漁船の船長を逮捕した後、
その報復として、
「中国で軍事施設をビデオ撮影していた」
ということで、
フジタの社員4人が逮捕されたことがあった。
◇ 日中関係が悪化したここ数年も、
日本人が相次いでスパイ容疑で
逮捕・拘束されるようになった。
2015年以来、8人の日本人が
スパイ容疑で逮捕されている。
もちろん日本政府は
このスパイ容疑を否定している。
◇ 中国はいまなお、
外交的に都合が悪くなると、
国内で外国人を逮捕してカードに使う
という野蛮な国家であることを認識すべきだ。
司法もマスコミも共産党の支配下にあり、
人権などまったく無視。
中国にビジネスや旅行で行くということは、
それだけで非常に危険なことなのだ。
◇ このように、他国民をスパイ容疑で
次々と捕まえている中国だが、
中国自体がスパイ国家であり、
だから世界各国が警戒しているわけだ。
ファーウェイも、情報を中国に勝手に送るソフトが
機器に組み込まれていると言われてきた。
そもそもファーウェイ創業者は
人民解放軍出身であり、
諜報活動を国家から命じられていることは、
当然のこととみなされている。
独裁国家であり、
党の命令が憲法よりも上位にある国だからこそ、
こうした疑いがどうしても拭えない。
中国政府が世界各国の大学に設立している
「孔子学院」も、中国の諜報センターで
あることが北米の公安機関の調査で明らかになり、
「学問の自由を脅かす存在」として、
次々と閉鎖させられている。
◇ 中国は古代からスパイ国家であり、
孫子の兵法には「用間」篇があり、
スパイの大切さを教えている。
また、明王朝時代には、
近衛軍の錦衣衛から東廠、西廠、内行省など、
スパイ機構をつくり、官・民のすべての
生活を監視していた。
明が中国史上でもっとも暗黒時代だったと
いわれるのは、人々をスパイの監視によって
がんじがらめにしていたからだ。
そこまでしないと、
民を統制できないのであろう。
それは「易姓革命」の国
としての定めなのかもしれない。
◇ ことに習近平は、権力集中については
まだ途上であり、デジタル技術で
監視していないと、
体制を守りきれないという不安が
あるのだと思う。
◇ ところで、中国で逮捕されたカナダ人は、
たいてい親中派の人々だ。
いざというときに、
一番危ないのは親中派である。
いつどういう理由で逮捕されるかわからない。
自分は親中派だから大丈夫だと
思っている人が中国で逮捕される。
そして、中国のスパイにとって
スパイ天国なのは日本。
日本は中国からのスパイが
約1万人はいると推測されている。
日本では安保問題への関心が比較的薄く、
ことに孔子学院の活動についての
関心がほとんどない。
だから日本では北米ほど
「学問の自由を守る」ために
摘発するようなことがなく、
各大学が反日活動の砦と
なってしまうわけだ。
日本人は、中国のことをもっと勉強し、
中国人に対する認識を改める必要がある。
完
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