◇ ここで「経営合理化」という施策、
あるいは、「リストラ、組織再編」などの
人員削減の施策を取り上げてみたい。
企業は経営危機とは関係なく、
社員数を減らすように継続的に努力している。
少なくとも、過去25年はこの傾向が続いている。
この施策の短期的メリットは明らかだ。
人件費が減る。
その反面、イノベーションが減り、
従業員のモチベーションが下がり、
会社への忠誠度も減退する、
といった長期的な大きなマイナスが
あることも証明されている。
残念ながら、そういう結末は、
時間が経って初めて明らかになる。
経営者は10年前に行った
経営合理化の影響でイノベーションが
減っているということにはあまり気づかない。
特にこれからは、
人口減というメガトレンドの中で、
人材は貴重な資源となる。
しかしフォレ族の病気と同じように、
長い潜伏期間のせいで、
経営者は原因と結果をつなげて
理解することができない。
そのため、
経営者は間違った問題解決方法を導入してしまう。
◇ 原因と結果は、
ビジネスの世界ではわかりづらい問題だ。
ある経営施策がすぐに利益をもたらしたら、
それが良いものだと思い込みがちだ。
しかし、短期的な利益の存在が
長期的な良い結果を生むとは限らない。
しかし、悪い結果が最終的に現れても、
始めのやり方が原因だとはほとんど気づかない。
みなさんの会社の経営施策は、
本当に結末まで見通して導入されているだろうか。
そう、みなさんも気づかないうちに、
大切なエドおじさんを
食べてしまっているかもしれないのである。
完
今日一日の人生を大切に!
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