在学中に必ず起業する「 i 専門職大学 」 vol.363

 

◇ 在学中に全員が必ず起業する――。

 

    こんなユニークな特色を掲げる大学が、

     2020年春にも開校する。

 

日本電子専門学校などを運営する

学校法人電子学園(東京・新宿)が

設立準備を進める「i専門職大学」だ。

 

◇ どのような人材育成を目指すのか。

 

人工知能(AI)などの技術革新が

加速するなか、産業界を中心に、

 

より実践的で創造力の高い人材を

育成するための職業教育を求める声が

高まっていたことが背景にある。

 

2020年春に開学を予定するi専門職大学は、

大学と産業界とが連携して学生を育成する

プラットフォームを目指すという。

 

◇ その特色として学生に求めるのは

 

「ICT(情報通信技術)を徹底的に使いこなす」

 

「ビジネスの現場で実践する」

 

そして

「在学中に必ず起業する」という点だ。

 

起業をしない限りは卒業できないと厳しい。

 

◇ 米国でマイクロソフトやフェイスブックなど

    学生が始めたサービスやコンテンツが

    ビジネスとして大きな成功をおさめた背景として、

 

大学がプラットフォームとなり、

地域コミュニティーや企業からのサポート、

投資家の援助などがあったと分析する。

 

今もICT分野で大学が新しいビジネスを

生み出している米国に対し、

 

日本にはそういった仕組みを持つ

大学がないことから、かねて日本における

「デジタル超学校」構想を考えていたという。

 

教授陣も富士通やNTTグループといった

IT(情報技術)企業やメディア企業、

 

ユニークなところでは吉本興業といった

大手企業の最前線で幹部を務める

現役の企業人が就任予定だ。

 

◇ 今回の学校教育法の改正で、

   実務での卓越性があれば、

 

博士号資格や論文実績がなくても

専任教授になれ、

 

さらに企業に勤務しながらでも

就任が可能になった点を生かす。

 

産業界との連携による

現場での教育にも力を入れる。

 

ICT産業やメディアなどの

クリエーティブ系のほか、

 

金融、製造業など多様な分野の企業が協力し、

ビジネスプロジェクトの場を提供したり、

 

インターンシップ(就業体験)の受け入れや

学生の起業を支援したりしていく。

 

専門職大学の規定では、

在学中に600時間以上の

インターンシップが必須となっている。

 

i専門職大学は連携する企業に、

学生を社員と同様の仕事に就かせてもらう

交渉をしているという。

 

i専門職大学はすべて自己資金による

私立大学となる。

 

立地にあたっては、

様々な要素を勘案した結果、

東京都墨田区  が選ばれた。

 

東京23区の中で唯一、大学がなく、

「大学の杜(もり)構想」を掲げ、

誘致活動を展開していた。

 

◇ ICTを中心とした専門職大学なので、

    2020年に小学校の必須科目になる

     プログラミング教育では、

      地元校のサポートも検討する。

 

高齢者にICTの学びの場を提供する

といった協力も考えられる。

 

教授用の個室は設けず、

400平方メートル強のワンフロアを

26人の教授がシェアするという設計で、

 

学生と教授がオープンな環境で

研究を進められるようにする。

 

プレゼンテーション専用の

スペースも設ける予定だ。

 

学生による起業の初期費用や人事、

法務などのプラットフォームは

学校がサポートし、

 

新規株式公開(IPO)などによる収益で

まかなえるようにするのが理想という。

 

そのための会社の設立も計画している。

 

年齢も国籍も様々な学生が

集うことになるi専門職大学。

 

大学の中で多様性を実現し、

日本の企業が必要としている

世界で通用する人材を育てることができれば、

日本の未来は明るい。

 

トンビも もう少し若ければ、

こんな大学で学んでみたい。

 

ぜひ実現してほしい。

 

 

今日一日の人生を大切に!

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