トランプ大統領の「ツイッター砲」に騙されるな ②    vol.341

 

「アメリカのハイテクブーム」

    危機に直面したら

    次は パウエルFRB議長の出番だ。

 

パウエルFRB議長は、トランプ政権から

「金融政策への大転換」へ政策を切り替えるよう

 強いプレッシャーを受けている。

 

トランプ大統領はしたたかな人物なので

パウエルFRBが金融緩和政策へと

大転換せざるを得ないように、

 

「ツイッター砲」でトルコを追い詰めて、

パウエルFRB議長をも追い詰めているのだと思う。

 

いや、もしかすると、

トランプ大統領とパウエルFRB議長は

 もうすでに「示し合わせている」かもしれない。

 

中国との経済覇権をめぐる戦いに

アメリカが勝利するまでは、

 

「アメリカ経済のリセッション入り」は

何が何でも回避する必要がある。

 

アメリカ株式ブームは、

 

中国経済が減速までは、

減速するわけにはいかない。

 

◇そのためには、パウエルFRBには

   イエレン前FRB議長から踏襲した

   金融引き締め路線を大転換させる必要がある。

 

だが、一私企業であるテスラ救済のためだけに、

FRBが 『金融緩和策へと大転換』

するというのでは、

FRBの金融政策の正当性は証明しにくい。

 

テスラ救済のための金融緩和への大転換を

正当化するのために必要な材料が、

「新興国の通貨危機」であった可能性がある。

 

しかし、いままで新興国で

通貨危機は起きなかった。

 

そこでトランプ大統領は、

最も経常赤字が大きくて

最も外貨準備が少なく、

 

しかも経済運営が支離滅裂なトルコを

あえて「攻撃の対象」にしたのかもしれない。

 

「攻撃の対象」は、ブラジルでも

メキシコでも良かったはずだが、

それでは「ショック」は起きそうにない。

 

8月のトルコだったら

危機のようなものは起きるかもしれない。

 

そこで、

トランプは「ツイッター砲」

最も弱い国に照準を合わせ攻撃を開始した。

 

◇ テスラ救済のために、

    FRBが金融緩和に大きく舵を

    きることはできない。

 

しかし、新興国の混乱やユーロ圏の

混乱を収拾するための金融緩和ならば、

 

FRBは「金融緩和の正当性」を主張できる。

 

まずは、8月24日のジャクソンホールでの

パウエルFRB議長の講演が待たれる。

 

パウエルFRB議長は、テスラ経営難で

ハイテクブームの混乱が続くならば、

 

9月の利上げも12月の利上げも

見送ることになるかもしれない。

 

それまでは、世界市場の

調整局面はなかなか収まらないだろう。

 

マーケットは乱高下を続けるのではなかろうか。

 

2018年8月の世界市場では、

次の壊滅的なバブル形成への

「役者」 が揃った。

 

それは

 

「トルコ通貨危機」

     と

「テスラの経営危機」 だ。

 

まさしく 歴史は繰り返す のである。

                                                         

 

 

今日一日の人生を大切に!

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