◇最近、会社員の副業が話題になっている。
副業はひと昔前であれば、
多くの企業で禁止されていた。
「そんな余裕があるのなら
会社の業務にもっと精を出せ」
「情報漏洩のリスクがある」
といった理由からだ。
◇ 現在、副業を容認している企業は
2割足らずとの調査もある。
しかしながら、厚生労働省は2018年1月に
「副業・兼業の促進に関するガイドライン」
を作成。
モデル就業規則の
「許可なく他の会社等の業務に従事しないこと」
という規定を削除し、
「原則的に副業を認めるべきだ」と方針転換した。
兼業をほとんど認めてこなかった従来方針を改め、
NPO法人や非政府組織(NGO)などの
「公益的活動」を目的とした兼業に限り認める方針だ。
この法案が成立すれば
民間にも波及することは間違いない。
「働き方改革」の一環として、
個人の様々な知識・スキル獲得を
促す方向に舵を切ったわけだ。
それは、企業の終身雇用という枠組みが崩れ、
個人レベルの力量が試される時代が
到来するであろうと
政府も薄々感じているからであろう。
◇ もちろん、これによって副業を認める会社が
一挙に増えるかどうかはわからない。
少なくとも従来よりは積極的に
取り組む企業が出てきそうだ。
副業容認はこれまではIT(情報技術)系
の企業が主流でったが、
報道によると、新生銀行やユニ・チャームと
いった企業にも広がっているようだ。
これからの社員のキャリアや
自立についての支援を考えると、
副業は今後、重要なテーマ になる。
いろいろ制約はあるものの、
勤務先の企業が副業を認めているのであれば、
積極的に副業に取り組んだ方がいい と、
トンビは思う。
その理由は3つある。
◇ 1つ目は、シニアの場合は
何といっても副業をやっていくことで
「定年後の働き方の選択肢がぐんと増える」
ということだ。
これはどんな副業かによっても異なるが、
副業が定年後はそのまま本業に
変わるということも起こり得る。
少なくとも定年後の会社による再雇用という
パターン化された働き方よりも
ずっと生き生きと働けるのは間違いない。
◇ 2つ目の理由は、
「副業は自分の好きなことができる」
会社の仕事はある意味、義務感を伴うが、
副業は違う。
例えば、自分の趣味を生かして
仕事をしてみてはいかがだろうか。
そういうことができないかどうかを
考えてみるだけでも楽しいと思う。
◇ 3つ目は、副業の結果として
会社の外に今までにはない
「新しい人脈ができる」ということだ。
仮に副業がそれほどうまくいかなくても、
通じて知りえた人脈が新しい仕事につながる
ということも十分あり得る。
◇ 以上の3つの理由によりトンビは
サラリーマンの現役時代から
副業をすることに 大いに賛成なのだ。
やらないと損、といってもいいかもしれない。
ややもすると、本来業務に振り回されて、
そういったことを考える時間さえを持つことが
できないかもしれないが、
そこは、将来のため、自分のため、家族のため、
と思えば、必ずや確保できるものである。
そして副業はとにかく、
「自分のやりたいことをやる」
これに尽きるといっていい。
会社にいつまでも頼ってばかりいてはダメだ。
会社に100%依存してしまうと、遅かれ早かれ
いずれ「終わった人」になってしまうのである。
そうならないためにも
早めに自分の好きな仕事を見つけ、
そしてそれがセカンドライフにつながれば
豊かな老後を迎えることができるはずだ。
これを機会に、積極的に副業を考えてみては
どうだろうか。
今日一日の人生を大切に!
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