人は、なぜ見えないものを否定するのか、
どうしてそこにあるかもしれない
可能性を信じないのか!
◇ これは、大谷翔平選手を
大リーグへ送り込んだ
日本ハムファイターズの栗山英樹監督が,
4月初旬に出版した『そだてる力』で
提唱している名言である。
大谷選手の二刀流を否定することなく、
夢に向かって走っている青年の
胸にある特別な夢だけは奪ってはならない。
壁や仕切りや天井がある場所においてはならない。
という栗山監督の見えない未来を
信じる力があったからこそ、
現在、大谷翔平選手の大活躍が
大勢の人々に感動を与えている。
◇ 見えない未来とは、
人間がもともと備えている
「可能性」のことである。
しかし、日本人は「見えない未来」が
良い未来でも悪い未来でも、
そこに意識を向けない場合が少なくない。
例えば、
リスクとは不確実性という
「見えない未来」のことになる。
企業や役所の不正でも、
福島原子力発電所の事故でも、
伏魔殿に潜在するリスクが
実際に目に見える状態になったときに、
この段階になってから大変だと騒ぎ立てる。
前例主義や担保主義も見えない未来を
信じることができない日本人の性癖なのだ。
「見えない未来」を信じる力が乏しいから、
過去や現在に見えているものしか
将来への判断材料として認めない。
では何故日本人に「見えない未来」を
信じる力が不足するのか?
それは偏差値重視の教育が未だに常識と
なっていることが理由かもしれない。
時代環境が変わっても、
基本的に現在の教育が依然として
終身雇用・年向序列という会社生活を
重要視しているからだ。
結果として多くの日本人が安定志向を好み、
「見えない未来」という自分の可能性を
信じる力が脆弱となり、
それぞれが抱いていた特別な夢を
お行儀良く片付けているのではないだろうか?
◇大谷選手は、自分の特別な夢をつかむために、
受け身スタンスに甘んじていない。
超人的に、ただただ努力を
重ね続けているからこそ、
彼の特別な夢を実現しているわけであり、
凡人が簡単にできることではない。
しかし、
凡人でも少しは真似できることは必ずある。
未来を信じる力とは、
皆が幼い頃に持っていたはずの力だ。
多くが教育の過程で
または「大人になる」途中で
失せてしまっただけである。
一人ひとりが大谷選手級の力量が
なくても良い。
一人では微力な存在だが、
他者と力を合わせることができたら
これからも、次の時代が拓ける。
少し長くなったので、
今日はこの辺で終わりにして、
次回は見えない未来を見える化する
具体的な手法を紹介する。
つづく
今日一日の人生を大切に!
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