アレックサ! 日本で税金を払いなさい ③ vol.258

 

◇Amazon のようなズルい節税戦略を

   見逃してはいけないと、

 

ここにきてG20が動き始めた。

 

G20財務相・中央銀行総裁会議は、

2019年内にも企業が国ごとの

売上高などの情報を公表するためのルールを策定。

 

この情報を基に各国の税務当局が

課税できるようにする方向だ。

 

 
国内外企業の無差別を原則とする

世界貿易機関(WTO)のルールを踏まえ、

 

企業経営に大きな影響を与えないよう、

中小企業や適正に納税している企業などに

配慮する事項を盛り込む。

 

20年までには、ネット通販を展開している

国ごとに適切な法人税を課税できる

長期対策もとりまとめる方針だ。

 

◇ ところで、Amazon に関しては、

トランプ大統領も たびたび非難している。

 

3月29日にも、トランプ大統領が、

 

「Amazon は税金を払っていない」として、

 

Amazon への課税を強化すると発表した。

 

Amazon は、一応、

アメリカで税金を払っているが、

 

収益のほとんどをタックスヘイブンに

移すなどしているため、

 

アメリカで支払っている税金は

わずか 200億円程度 なのだ。

 

全世界での年間売り上げが

10兆円を超えているにしては、

あまりに納税額が少なすぎる。

 

アメリカとしても、Amazon にもっと

税金を払ってほしいわけだ。

 

ただ、アメリカは、世界中の国々がこぞって

Amazon から税金を取り立てることは、

よしとしていない。

 

G20の試みには賛同しない可能性が高い。

 

◇ Amazon のCEOのジェフ・べゾフは、

 1,120億ドル(日本円で約12兆円)を持つ

 世界一の資産家。

 

そして、「ワシントン・ポスト」も買収しており、

アメリカの世論への影響力も持っている。

 

今や世界一の富豪が所有する

メディアである同紙は昨年から

 

「自由な報道が許されない闇では民主主義は死ぬ」

 

という標語を紙面トップに掲げるようになった。

 

3月下旬のトランプ大統領の Amazon への

集中攻撃により同社の株価は下落して、

 

ペゾス氏の資産の額面価格は160億ドル減った。

 

フォーブス誌によれば、この減少額は、

トランプ氏の資産の約5倍に相当するという。

 

トランプ大統領の集中攻撃は もしかしたら

メディア(ワシントン・ポスト)

に対する警告なのかもしれない。

 

◇ Amazon は、確かに非常に便利だ。

 

トンビも、もちろん

「プライム会員」に加入している。

 

またビジネス的に優れている面も

多々あると思われるが、

 

このままAmazon が税金も払わず

膨張し続けることは、

 

決して世界経済にとって

好ましいこととは思えない。

 

どうにかして、アメリカも

G20諸国も歩調を合わせて、

 

Amazon をまっとうな状態に

してほしいものだ。

 

アレックサ、

 日本で税金を払いなさい!

                完

 

<今日の名言>

 忘れないでくれ。あのとき、

 僕と当時の仲間たちが世間から誤解されるような

 イノベーティブなことをやったから、

 今、花が咲いているということをね。

 

 今、未来のために種を植えなかったら、

 この花はいつか枯れてしまうよ。

 

 だから、今日もイノベーティブな種を植えよう。

 

 未来に花を咲かせるためにね。

 

 たとえ、それが今は

 誤解されるようなことであったとしても

         (ジェフ・ベゾスの言葉)

 

*素晴らしい言葉だ。

 もし熱い想いがあるのであれば

 未来のために種を植えよう!

 

 他人からなんと言われようとも。

 

 

今日一日の人生を大切に!

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