◇ 骨董の鑑定は、
・直感的な目を鍛えること
・さまざまな裏付けを見つけるための知識
この二つが必要だそうだ。
そのなかでも究極は「直感」だということ。
◇ いま骨董界の重鎮となっておられるある方は、
若い時期、上野にある国立博物館に通いつめ、
毎日同じものを見に行った。
そうすると、
ある時期を過ぎたあたりから、
ある特定の茶入れなどが
大きく見えるようになり、
脳裏に残るようになった。
そしてそういう経験をくり返すことにより、
贋物を見たときに、
理屈抜きに「おかしい」と
見抜けるようになった。
つまり
トレーニングすることによって、
いいものか、悪いものの区別が
わかるようになってくるということ。
そのためには、ある時期、
いいものだけを見る
いいものだけに接する
ということが、
上達のためのポイント
ということになる。
◇ また、骨董の世界だけではなく、
芸術作品全般や演奏のプレーの
善し悪しが、理屈でわかるのではなく、
直感でわかるような段階に
飛躍をはかることが重要だそうだ。
そのためには、
しばらく悪いものを見ないようにして、
いいものを見る訓練をする。
そういう時期を経ると、
悪いものを悪いとわかるその判断が分析ではなく、
直感的にわかるようになる。
そのことが大切だ。
◇ この感覚は骨董だけでなく人間でも
同じではないだろうか。
この人は本物なのか、
それとも贋物なのか、
見抜く力を我々は養わなければならない。
そのためには、本物に集中的に接し、
そしてその間、
けっして悪い人と接しないように心がけ、
本物のコードパターンを
脳裏に焼き付ければいいのだ。
そうすれば、
「贋物を見抜く力」を
養うことができるようになる。
まずは、いままでつき合っている
まわりの人達を判別することから
始めてほしい。
ただし、
まわりが贋物だらけの場合は、
あなた自身が 「鈍感」
もしくは
「正真正銘の贋物」
である可能性があるので注意が必要だ。
<今日の名言>
運命はな、ドン・キホーテ。
災難にあっても、
一方の扉をかならず開いて、
救いの道をのこすのじゃ。
セルバンテス 「ドン・キホーテ」
*災難にあっても、
かならず扉がどこかにあります。
意気消沈することなく、
その扉を探してみましょう。
今日一日の人生を大切に!
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